「Glee」メインキャストは降板しない!?「番組を去るわけではない!卒業するだけ」とコミコンでクリエイターが明言!
アメリカ、サンディエゴで開催されていた今年のコミコンは映画だけでなくテレビドラマでも多いににぎわった。特にワーナー・ブラザースは3日間に渡って、「スーパーナチュラル」「FRINGE / フリンジ」「 ヴァンパイア・ダイアリーズ」「CHUCK/チャック」「ニキータ」といった人気シリーズに加え、新しくスタートする2本の新シリーズ「アルカトラズ島(原題)/ Alcatraz」「パーソン・オブ・イントラスト(原題)/ Person of Interest」など、全部で16本の番組のパネルを開くほど力を入れていた。また、先日メインキャストが第3シーズンをもって一気に3人降板すると報道された「Glee」のキャストだが、同ドラマのクリエイターが「番組を去るわけではない」と明言しファンを安堵させた。
コミコンというと、今まではSFやファンタジー系の番組が中心だったが、今年はそのくくりに縛られないバラエティに富んだラインナップで、どの番組のパネルも徹夜組みが出るほどの人気ぶりで驚かされた。どのパネルも主演俳優たちが勢ぞろいし、彼らが舞台に登場すると、会場は一様に熱狂的な歓声と拍手に包まれた。
「スーパーナチュラル」の主役ジャレッド・パダレッキは、6,000人のファンたちの熱狂ぶりに、「まるでロバート・パティンソン(「トワイライト」シリーズ)になったみたいだよ」とジョークを飛ばしていた。シーズン7のハイライトや毎年恒例のNG集の映像のほかに、今週から全米で発売される日本のマッドハウスが製作したアニメ版「SUPERNATURAL THE ANIMATION スーパーナチュラル・ザ・アニメーション」の映像も紹介され大いに盛り上がった。
この秋からスタートする「アルカトラズ島(原題)/ Alcatraz」と「パーソン・オブ・イントラスト(原題) / Person of Interest」のパネルでは、まだなじみのない新シリーズということもあって、パイロット版となる第1話をすべて見せるサービスぶり。どちらもヒットメイカー、J・J・エイブラムスがプロデューサーを手がけており、物語の面白しろさだけでなく、特に映画館のような大画面のスクリーンで鑑賞したせいか、テレビとは思えない映像の質の高さにうならされた。
「アルカトラズ島(原題)/ Alcatraz」は「LOST」を彷彿させるSFタッチのミステリー。「パーソン・オブ・イントラスト(原題) / Person of Interest」は、映画『ダークナイト』の脚本家でクリストファー・ノーランの弟のジョナサン・ノーランが脚本を手がけるニューヨークを舞台にしたアクション・ドラマだ。悪をこらしめるミステリアスな二人組を演じるジム・カヴィーゼルと「LOST」のマイケル・エマーソンのキャスティングが素晴らしい。特にカヴィーゼルをテレビシリーズに起用するというアイデアは、もしかしたら「24」でのキーファー・サザーランドに匹敵する成功になるかもしれない。
女性観客が目立った「glee」のパネルでは、「glee/グリー ザ・コンサート 3Dムービー」のフッテージを上映。共同クリエイターのブラッド・ファルチャックが「リア・ミシェル(レイチェル役)、クリス・コルファー(カート役)、コーリー・モンテース(フィン役)はシニアなので卒業するけど、だからと言って番組を去るわけではない」と明言し、会場を埋めたファンたちをほっとさせた。(取材・文:吉川優子)