米ワーナー、ヤクザ映画を製作へ 戦争捕虜のアメリカ人が裏社会でのし上がっていくさまを描く
ワーナー・ブラザーズが、アメリカ産ヤクザ映画『ジ・アウトサイダー(原題)/ The Outsider』の製作を企画しているとDeadline.comが報じている。同作は戦争捕虜として日本にやってきたアメリカ人が戦後、裏社会でのし上がっていくさまを描いたもので、Linson Entertainmentが製作を務めることは決まっているものの、監督・キャストは今のところ未定だ。
映画『ジ・アウトサイダー(原題)/ The Outsider』は、アメリカ人が主人公という、ヤクザ映画に新機軸を打ち出した作品。Deadline.comによると、新人アンドリュー・ボールドウィンが手掛けた脚本の映画化権をワーナー・ブラザーズが獲得。企画が本格的に進行し始めた。
同作は、第2次世界大戦中に捕虜として日本にやってきたアメリカ人が主人公。ストーリーとしては、戦後も日本に残ることになった彼が、ヤクザとしての生き方を学んでいく過程が中心になっている。映画『ランナウェイズ』『ロード・オブ・ドッグタウン』などのアート・リンソンとジョン・リンソンの親子がプロデューサーを務めると見込まれている。
深作欣二監督の映画『仁義なき戦い』など、海外にもファンの多い日本のヤクザ映画が本格的に海外で製作されるようになるとはファンにとっては感慨深い? 現在のところ、本作の舞台は日本になっているため、日本人俳優の出演も多くなると予想される。日本を舞台にハリウッドで製作された映画といえば『ラスト サムライ』『SAYURI』などが思い浮かぶが、それらとは一線を画すヤクザ映画である本作。どのような作品になるのか、今から楽しみだ。(編集部・福田麗)