『ホット・ファズ』コンビの最新作邦題が決定!かなりベタな『宇宙人ポール』に!ツイッター&メール公募から
映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』などの爆笑コメディーを生み出してきたサイモン・ペッグとニック・フロストの最新SFコメディー映画の邦題が『宇宙人ポール』に決定した。ツイッターとメールで募集した中から選ばれたという、映画の本質をズバリと言い当てた秀逸なタイトルだ。
『宇宙人ポール』ほか、優秀賞の『ポール 俺たちとの遭遇』、ダジャレ賞の『ポール 旅は未知連れ』といったユニークなタイトルはすべて、映画評論家の町山智浩も協力の上、ツイッターとメールを通じてユーザーから集めたもの。随所に『未知との遭遇』『E.T.』などへのパロディーやオマージュをちりばめた本作にふさわしく、ヒネリの効いたものが集まったが、最終的にはポールと名乗る宇宙人との出会いと友情を描いた本作の内容をストレートに表現した『宇宙人ポール』が邦題に決定した。
サイモンとニックといえば、名作へのリスペクトを全面に押し出した、映画ファンであればあるほど小ネタを楽しめる作品への出演が多いが、本作もその例外ではない。オタク2人組がたまたま宇宙人と出会ったことから始まる珍道中をテンポのよいストーリー展開とユーモアあふれる語り口で描いており、全編にあるくすぐりは爆笑必至。宇宙人“ポール”の声を『グリーン・ホーネット』のセス・ローゲンが務め、ジェイソン・ベイトマン、クリステン・ウィグといった人気コメディアン、さらにはシガーニー・ウィーヴァー、スティーヴン・スピルバーグがまさかの出演を果たしているあたりも見逃せないポイントだろう。
監督は、アメリカ学園ムービーの佳作『スーパーバッド 童貞ウォーズ』で一躍映画ファンの心をつかんだグレッグ・モットーラ。青春ものであった同作や『アドベンチャーランドへようこそ』とはまた趣が異なるものの、代わりにSF要素がぎっちりと詰め込まれており、その作風の違いを楽しむのもおすすめ。それでもその作品の根幹にあるノスタルジーは本作でも存分に生かされており、新たな中毒者を生むこと間違いなしの作品となっている。(編集部・福田麗)
『宇宙人ポール』は12月23日よりシネクイントほか全国公開