ドラえもんの土管のある広場が再現!「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」は大人を泣かせる!9月3日ドラえもんの誕生日にオープン!
ドラえもんの誕生日である9月3日に開館が迫り、話題を呼んでいる「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」。オープンまで2週間を切った22日、マスコミ内覧会が実施された。3階建ての館内にはドラえもんをはじめとした藤子・F・不二雄の生み出したキャラクターたちがあふれ、まるで作品世界へ遊びにきたような感覚にとらわれる。
ミュージアムでは世界に1枚しかない藤子・F・不二雄の自筆原画、愛用品などを展示。藤子・F・不二雄の歴史を年表と共にたどるコーナーでは、手塚治虫からデビュー前に送られ、上京時も最も大切にしていたというハガキも見ることができ、日本まんが史の大きなうねりが感じられ胸が熱くなる。また、「遊びゴコロ」「SF-すこしふしぎ-」を基本理念とするミュージアムだけに、館内にはさまざまな仕掛けが用意されている。特にドラえもんやのび太が3D映像となって現れ、まんが完成までの工程を紹介する「まんがができるまで」は圧巻で、その楽しさと鮮やかさに最後まで見通さずにはいられないほど。館内では展示に合わせて音声ガイド「おはなしデンワ」で解説を聞くことができ、ここで語られる人間・藤子・F・不二雄のエピソード、そして原稿を執筆しながら亡くなったという逸話も涙を誘われる。
最上階の3階=屋上には「はらっぱ」としてドラえもんに登場する土管のある広場が再現されており、作品世界へ入ってくつろぐことが可能。また高さ5mの恐竜「ピー助」、その背中にのったドラえもんとのび太もいて、来館客を出迎えてくれる。そのほか最上階にはミュージアムカフェも併設されており、ここでは夢に見た「アンキパン」や「ほんやくコンニャク」も提供されている。
ドラえもん、藤子・F・不二雄の描く世界が現出したようなミュージアム。この日訪れた報道陣も夢中になってシャッターを切り、「どれを見ても泣きそう」「来てよかった」「いいの作ったな」など、童心に戻ってつぶやく姿が印象的だった。(取材・文:長谷川亮)
「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」は9月3日、神奈川県川崎市にオープン。最寄り駅は小田急線およびJR南武線登戸駅で、シャトルバスが運行される。