岡田将生と榮倉奈々、フランス語で堂々と観客にあいさつ!モントリオール映画祭、観客が感動に涙した『アントキノイノチ』!
19日(現地時間)カナダで開催されている第35回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に出品されている映画『アントキノイノチ』がプレミア上映され、主演の岡田将生と榮倉奈々、そして瀬々敬久監督が舞台あいさつに登壇し、フランス語であいさつをした。
舞台あいさつに立った榮倉は「今、日本の人たちが、命や生きることについて考える機会が多くなっています。こんなときにこの映画に出会えて、わたしはとても幸せです。皆さんにも同じ気持ちになっていただけたら、すごくうれしいです。ありがとうございます」とフランス語であいさつ。岡田も同じくフランス語で、「今日はありがとうございます。歴史あるモントリオール世界映画祭に来ることができてよかったです。この映画では、人と人がつながっていく大切さを描いていますが、今、みなさんとつながれた気がします。またモントリオールに来たいです」と語り、共に若手演技派の筆頭俳優だけあって、フランス語もすっかり自分自身の言葉として語っていた。
本作はさだまさしの同名小説の映画化作品で、暗い過去を持つ男女が遺品整理屋でともに働いているうちに心が通い合っていく物語。観客は若い年齢層が多く見られ、上映終了後は拍手がわき起こった。中には泣いている観客がいるほど、共感を得たようだ。上映後、20代のカップルは「生と死の側面をうまく表現しており、すごくよかった」「今年観た映画の中で一番でした」など惜しみない賛辞を述べた。また、田将生と榮倉奈々の演技についても「二人ともの演技、表現力に心が動かされました」と20代女性が述べ、ほかにも「素晴らしい映画でわたしも泣きました。主演2人の演技も素晴らしかったです」と20代男性が素直な感想を述べるほど2人のリアルな演技が観客の心を動かしたようだ。
モントリオール世界映画祭は、2008年にはアカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画『おくりびと』、2006年に奥田瑛二監督の映画『長い散歩』がそれぞれグランプリを受賞。2008年には君塚良一監督の映画『誰も守ってくれない』が脚本賞、2009年に根岸吉太郎監督の映画『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』が監督賞を受賞するなどここ最近日本映画の評価が高まっている。