湊かなえ「贖罪」が連ドラ化!監督&脚本は世界的映画監督・黒沢清!
松たか子主演で映画化された「告白」の著者・湊かなえの3作目「贖罪」が、カンヌ国際映画祭への出品など活躍のフィールドを世界に広げている黒沢清監督によって、連続ドラマ化されることが明らかになった。来年1月、WOWOWの連続ドラマWとして放送される。
デビュー作「告白」の文庫版が200万部を突破し、本屋大賞でデビュー作ながらノミネート&受賞という快挙を成し遂げ、一躍人気作家に躍り出た湊かなえ。WOWOWでの連ドラ化が決まった彼女の3作目「贖罪」は、15年前に起きた小学生殺人事件をきっかけに、心の闇を浮き彫りにする人間ドラマ。犯人を目撃したものの顔をよく思い出すことができない仲良し小学生4人が亡くなった小学生の母親に責められ、大人になっても「償いとは何か?」という呪縛(じゅばく)にとらわれる。そして悲劇の連鎖は続き……という、人の心にひそむ闇こそが恐怖といえる異色作だ。5人の女性の視点から誰もが隠し持つ毒を描ききったことで世間に衝撃与え、話題となった。
そんな作品を、映画『アカルイミライ』『回路』などで国際舞台のカンヌ国際映画祭などに参加経験のある黒沢清監督が、脚本も手掛け映像化。キャストが未発表なだけに、それぞれの役柄を誰が演じるのか気になるところ。映画『告白』は、担当クラスの生徒に子どもを殺された教師と生徒たちの壮絶な駆け引きや題材の衝撃性もあり大きな注目を集め、見事日本アカデミー賞作品賞を受賞した、松たか子はじめとするキャスト&スタッフ会心の力作。それゆえ、「贖罪」でも人間の醜さやズルさを体現できる役者陣がそろうことに期待したい。(編集部・小松芙未)
連続ドラマW「贖罪」は2012年1月よりWOWOWにて放送