『ファイナル・デスティネーション』の不吉なトリビア!シリーズ全作に登場するアンラッキー・ナンバーとは!?
絶対に逃れられない「死の運命」に狙われた人々の、趣向をこらした不運で壮絶な事故死シーンで人気の『ファイナル・デスティネーション』シリーズに、不吉な運命を象徴するかのような、ある番号が存在することがわかった。その数字は、これまでのすべてシリーズのどこかに必ず登場しており、当然ながら最新作『ファイナル・デッドブリッジ』でも確認することができる。
スプラッター映画につきものの、犠牲者を執念深く追い詰める殺人鬼を「死の運命」による事故死に置き換えるというアイデアが評判を呼び、2000年の1作目公開以降、約10年をかけ、最新作『ファイナル・デッドブリッジ』含め5作品が製作されてきた同シリーズ。記念すべき1作目の脚本は、もともと日本でも大ヒットした海外ドラマ「X-ファイル」のために考案されたものだった。
その後劇場映画向けに仕上げられた脚本のタイトルは、オープニングで爆散する旅客機の便名から取った『フライト180 』。そして、本作を製作した映画スタジオ、米ニュー・ライン・シネマの担当者は、ニューヨークに向かう飛行機の中で初めてこの脚本と向き合い、仰天した。彼が今搭乗している飛行機の便名もまさに「フライト180」だったからだ。担当者は脚本を読まずに封筒にしまうと、飛行機が無事目的地に到着することを、ひたすら祈ったという(飛行機は無事到着)。
撮影開始にあたってタイトルは変更されたが、この「180」という数字だけはシリーズの歴史に残り続けた。1作目ではベッドわきの時計に180の数字が。2作目では、オープニングの事故シーンに登場するパトカーの警察無線と、「180」フィート先の道路工事を知らせる標識に登場。3作目では、鏡に映ると「180」になるナンバー「081」が劇中の路面電車に付けられ、4作目ではレース場のクラッシュに巻き込まれる犠牲者たちの客席エリアが「180」だった。探せばほかにも確認できる場面があるはずだ。
もちろんシリーズ最新作『ファイナル・デッドブリッジ』にも、この番号は登場する。巨大つり橋の崩落事故から、主人公サムの予知夢によって生還した者たちの恐怖が描かれる本作。サムたち犠牲者は同じ企業の同僚で、研修旅行に行くため乗車した観光バスが通る橋で事故に遭遇するが、そのバスに搭載された、研修ビデオが流れるモニターにその数字が。またサムは、バーレストランのシェフとして夜間のバイトをしており、そのバイト先の店名にも注目。店名は劇中サムの着ているユフォームで確認できるはず。シリーズの不吉な運命を象徴する「180」の不思議を、せひ凄惨(せいさん)な事故シーンに目を閉じることなく、確認してみてほしい。もしかしたら、ほかにも隠された数字を発見てきるかもしれない。
本作は、映画『アバター』でジェームズ・キャメロン監督の右腕として第2班監督を務めたスティーヴン・クエイルが、最新の3D技術と凶悪なアイデア駆使して製作したパニック・ホラー。最高峰の3Dで目の前に迫る、アイデア賞ものの犠牲者の死に様が、観客にトラウマものの恐怖にうえつける。(編集部・入倉功一)
映画『ファイナル・デッドブリッジ』は10月1日よりシネマート新宿ほか全国公開(3D / 2D同時公開)