ジョニデもびっくり!?声優出演の『ランゴ』がハリウッド・アニメーション賞を受賞!ピクサーの牙城を崩す!
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジョニー・デップとゴア・ヴァービンスキー監督が今度はアニメーションでタッグを組んだ映画『ランゴ』が、ハリウッド映画祭でハリウッド・アニメーション賞を受賞した。同賞は過去に『ウォーリー』『トイ・ストーリー3』『カールじいさんの空飛ぶ家』といったディズニー/ピクサー作品が受賞しており、受賞作品の多くはアカデミー賞長編アニメ賞も獲得している。
映画『ランゴ』は、映画『スター・ウォーズ』『E.T.』などの特殊撮影で知られるILM(インダストリアル・ライト&マジック)が初めて手掛けた長編アニメーション作品。加えて、ヴァービンスキー監督が『パイレーツ』シリーズ新作のオファーをけってまで製作にかかわり、さらには盟友ともいえるジョニデが主人公のカメレオン・ランゴの声優を務めるということで大きな話題になった作品だ。3月に全米公開された際には全米首位を獲得するなど、早くも今年のアカデミー賞を争う作品との評価を得ている。
今回受賞したハリウッド・アニメーション賞は日本での知名度こそオスカーほどではないものの、過去には『カーズ』をはじめ、『ウォーリー』『トイ・ストーリー3』『カールじいさんの空飛ぶ家』といった作品が受賞している賞。過去の受賞作の多くをディズニー/ピクサー作品が占めていただけに、ILMの作品である『ランゴ』が受賞したことは大きな驚きを呼んでいる。受賞を発表したハリウッド映画祭の創設者兼エグゼクティブ・ディレクターのカルロス・ド・アブレウは「アニメーション賞を『ランゴ』に贈ることを大変うれしく思います。映画界の宝物ともいうべきこの作品は、シュールリアリズムに限りなく近く、今後何世代にもわたって愛される名作となるでしょう」と絶賛。アニメーションらしくないクセが評価された格好だ。
映画『ランゴ』はひょんなことから砂漠をさまようことになったカメレオン・ランゴが巻き込まれる騒動を描いたCGアニメーション。エモーション・キャプチャーと呼ばれる新技術で命を吹き込まれたキャラクターは、通常のCGでは表現できなかった細かなニュアンスの違いなども見事に表現している。一見とっつきにくそうなキャラクターデザインではあるものの、観ているうちにだんだんかわいく見えてくるのはまさにストーリーの力としか言いようがない。子どもたちだけでなく、多くの人に観てもらいたい作品だ。(編集部・福田麗)
映画『ランゴ』は10月22日より新宿バルト9ほかにて全国公開