今年のエミー賞の見どころがずらり!テレビ界のアカデミー賞に注目せよ!
現地時間9月18日、米テレビ界の年に一度の一大イベントである第63回エミー賞の授賞式が開催される。毎年、最も注目を集めるのはドラマ部門の作品賞だ。今年は「MAD MEN マッドメン」と「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」の重厚なタッチの力作が激突する、例年以上にハイレベルな戦いが予想される。
1960年代のマンハッタンを舞台に広告業界の人間模様を描いた「MAD MEN マッドメン」は、過去3年連続で同賞を受賞している大本命。一方、今年1月にゴールデン・グローブ賞を受賞して勢いに乗る新ドラマ「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」は、1920年代の禁酒法時代のアトランティック・シティを舞台にしたマフィアもの。名匠マーティン・スコセッシが製作総指揮&第1話の演出を手掛けたことでも話題のスケール感のある大河ドラマだ。
同じく主演男優賞部門も、「MAD MEN マッドメン」のジョン・ハムと「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」のスティーヴ・ブシェミの一騎打ち。主演女優部門は、「グッド・ワイフ」のジュリアナ・マルグリーズ、「MAD MEN マッドメン」のエリザベス・モス、「ハリーズ・ロー(原題)/Harry’s Law」のキャシー・ベイツら実力派による混戦模様となっているほか、助演女優賞部門では「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」のケリー・マクドナルドが一歩リード。主要各部門にノミネートされている批評家絶賛の2作品が、最終的に何部門で受賞するかのせめぎ合いが最大の見どころだ。
授賞式では賞の行方はもちろんのこと、来場するスターやパフォーマンスも見逃せない。今年の司会は『Glee』のスー先生ことジェーン・リンチ。同作はコメディー部門の作品賞候補になっているほか、リンチとゲイのカート役で人気のクリス・コルファーが各々助演部門にノミネートされており、当日は番組のメインキャストが勢ぞろいするパフォーマンスが大いに期待される。
また、プレゼンターには各賞の候補者のほか、降板したチャーリー・シーンに代わって人気コメディー「ハーパー★ボーイズ」の主演を務めるアシュトン・カッチャー、新番組のコメディー「ニュー・ガール(原題) / New Girl」に主演する映画『(500)日のサマー』のゾーイ・デシャネルといった人気スターも登壇予定。毎年、多くの映画スターが候補に挙がるミニシリーズ/テレビ映画部門からは、ダイアン・レイン、マギー・スミスや、近年は『CSI:科学捜査班』でもおなじみのローレンス・フィッシュバーンといった実力派たちの来場にも期待したい。
エミー賞は、業界関係者によって構成される米国テレビ芸術・科学アカデミー(ATAS)が主催する賞。テレビ界のアカデミー賞ともいわれる米テレビ界最高の権威で、年1回、前年度に放送された番組の制作者や俳優、技術面の発展など、さまざまなカテゴリーの優れた業績に対して授与される。ロサンゼルスのノキア・シアターL.A.LIVEにて行われる第63回エミー賞授賞式の模様は、10月1日にAXNにて独占放送される。(今祥枝)
「エミー賞授賞式 ダイジェスト版」【字幕版】は10月1日20時よりAXNにて放送 ※11月にノーカット完全版、12月にダイジェスト版を再放送予定