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「ダメージ」での弁護士役も好調のグレン・クローズ、生涯功労賞を受賞!-第59回サンセバスチャン映画祭

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生涯功労賞を受賞したグレン・クローズ
生涯功労賞を受賞したグレン・クローズ - Photo:Harumi Nakayama

 米女優グレン・クローズが第59回サンセバスチャン国際映画祭で生涯功労賞を受賞し現地時間19日、セレモニーが行われた。

 同賞は同映画祭の第34回大会(1986)に設立され、歴史ある映画祭だけにこれまでそうそうたる面々が受賞してきた。米俳優グレゴリー・ペックにはじまり、米女優ローレン・バコールフランシス・F・コッポラ監督、ウディ・アレン監督など。クローズも経歴は申し分なく、『ガープの世界』などで米アカデミー賞に5回ノミネート、舞台でも「サンセット大通り」などで3度トニー賞を受賞している。また最近ではテレビシリーズ「ダメージ」での弁護士役が好調だ。

 特に本映画祭で招待上映されている最新作『アルバート・ノッブス(原題)/ Albert Nobbs』は、1982年に自身が舞台で演じてオビ-賞を受賞した作品を長年の夢をようやくかなえて映画化したもので、クローズ自身も脚本に参加。19世紀のアイルランド・ダブリンを舞台に、女性であることを隠してホテルに勤務するベテラン・ウェイターを演じており、一瞬、本人とは気付かぬ年老いた男装姿は、本年度のアカデミー賞主演女優賞ノミネートも有力視されているほど話題となっている。この日行われた記者会見でもアカデミー賞の話題が飛び、クローズは「ノミネートされたら素晴らしいわね。(1989年の『危険な関係』での主演女優賞ノミネートから)随分長い時間が経ってしまったし」と笑顔で切り返す余裕ぶりを見せていた。

 セレモニーでは『アルバート・ノッブス(原題)/ Albert Nobbs』のロドリゴ・ガルシア監督がプレゼンテーターを務め、会場がスタンディングオベーションで沸く中、記念のトロフィーをクローズに授与。クローズはまず「ガボン(こんばんは)。サンセバスチャンの皆様にお会いできて光栄です」と地元のバスク語であいさつし、観客のハートをわしづかみに。続いて「今こうして、私の長いキャリアを振り返ってみると、監督、撮影、メイクなど多くの仲間たちに支えられて来たことでしょう。そして、わたしの美しい娘たちにも感謝したい。わたしはこれからも、皆さんに愛していただけるような作品を見つけ、作り続けていくことを約束します」と64歳にしてますます精力的に活動していくことを宣言し、高らかにトロフィーを掲げながら会場を後にした。(取材・文:中山治美)

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