レディー・ガガ、ツイッターでいじめ撲滅を訴え!14歳で自殺したゲイの少年のために立ち上がる!「いじめは、憎むべき犯罪行為」
レディー・ガガを心から愛していたニューヨークに住む14歳の少年が、いじめを苦に今週の18日に自ら命を絶ったニュースを受け、ガガは「いじめは憎むべき犯罪!」と人々に訴えかけるべく、立ち上がった。
21日、アメリカでは、ニューヨークの中学生、ジェイミー・ローデンマイヤーの自殺を伝えるニュースが駆け巡った。19日の朝、両親に発見されたジェイミーの遺体のそばには遺書がなかったが、彼は今年の5月、YouTubeで、自身がゲイであることが原因でいじめをうけていることを告白していた。ビデオのタイトルは「it gets better,I promise! きっとよくなる! 約束するよ」というもの。この"it gets better "とは、アメリカで昨年9月からスタートしたプロジェクトで、ゲイであることを理由にイジメを受けたり、ゲイではないかと同級生に疑われた末に自殺をする十代の青少年が相次いだことを受け、著名人を含め、さまざまな性別指向により偏見や差別を受けている人々がカミングアウトし、「この苦しい環境がやがて改善されていく」というメッセージを集めた活動。YouTubeでは、カミングアウトする人たちが自らの想いをつづったビデオを投稿しており、ジェイミーもまた、このプロジェクトに賛同する形で、いじめにより受けていた苦しみ、そして明日への希望を告白していた。ビデオでは、ジェイミーが「僕は、男友達がいなくて、女の子の友達といつもいるんだ。だから、学校ではみんなにオカマ野郎とか、ゲイは地獄に行けって言われ続けている」と学校でのいじめを告白。逃げ道の見つからない日々を生きていた自分を救っていたのは、彼を理解していた友人、家族、そしてレディー・ガガの音楽だったという彼は、ビデオの中で「ガガは、僕をとってもハッピーにしてくれる。彼女は、『Born this way』の中で自分が自分のままでいいってことを教えてくれた」と話し、照れくさそうに「彼女が言うとおり、自分自身を愛して、顔を上げて生きていこうよ!」と自分と同じように苦しむ人々に向けて語りかけていた。
5月、YouTubeでハートマークを作り、笑顔で「きっと良くなる!」と話していたジェイミーは、それから半年もたたない今月18日、学校の友人からのいじめに耐えかねて死を選んだ。長い苦しみの間、両親は何度も学校に足を運び、ジェイミー自身もスクールカウンセラーとの話し合いを何度も重ね、必死に地獄の日々から抜け出そうとしていたという。自殺の前日、ジェイミーは、Facebookでガガの曲「クイーン」の「天国のドアまで泣きながら私がたどり着くとき、私のことを忘れないで」という歌詞を投稿。当日の早朝には「天国のおばあちゃんに会えるのが楽しみ」「ありがとうガガ」という言葉を投稿していた。ニュース番組ではアンカーたちが「こんなニュースを伝えるのは、これで最後になるように……」と14年間の短い生涯を自らの手で絶ったジェイミーの死を報じた。そして、このニュースに心を痛めたのが、ガガ本人だった。ガガは、自身のツイッターで、「ここ数日、わたしは泣き叫び続けている。強い怒りを感じているわ。誰かの命が残酷に奪われたとき、愛を感じるのはとても難しい」と発信し、「14歳のジェイミー・ローデンマイヤーは、いじめが原因で命を絶ちました。いじめは、違法にしなければならない。いじめは、憎むべき犯罪です」と訴えた。
アメリカのみならず、日本でも、いじめによる青少年の自殺は深刻な問題のひとつ。ジェイミーは、同性愛ということが原因でいじめられたが、いじめという行為は人間そのものを否定する残酷な行為だ。ジェイミーのために立ち上がったガガの言葉はアメリカだけでなく、世界中のティーンに向けているものともいえる。ガガの訴えは、ハッシュタグ♯makealawforjameyとして、世界中に広がりを見せている。(編集部:森田真帆)