ジョージ・ルーカス、スティーブ・ジョブズ氏を追悼「功績は、人々によって語り継がれて行くだろう」と声明
米アップル社の創業者で、前CEO(最高経営責任者)スティーブ・ジョブズ氏の死去に関し、映画『スター・ウォーズ』シリーズのジョージ・ルーカスが、ジョブズ氏の功績をたたえる声明を発表している。
56歳という若さで亡くなったジョブズ氏について、ルーカス監督は「普段、人々がただ表層的に受け入れてしまうような物事でも、スティーブは常に本質を見極め、そのビジョン実現のため、決して妥協しないかった」とその魅力を語り、「彼の見出した素晴らしい才能や創造してきたものは、これから何年も、人々によって語り継がれて行くだろう」とジョブズ氏の功績をたたえた。
1986年、その時期アップルを退いていたジョブズ氏は、『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』などを手掛けたルーカス・フィルムのコンピューター部門を、ルーカス監督自身に、500万ドル(約4億円・1ドル80円計算)という、比較的安価な金額を支払うことで買収。ジョブズ氏はこの独立会社を「ピクサー」と名付け、CEOを務めた。ジョブズ氏の起こしたピクサーは、現在『トイ・ストーリー』シリーズをはじめ、アカデミー賞にノミネートされた『ウォーリー』など、映画史に残る名作アニメーションを製作し続けている。
ルーカス監督は、1年ほど前に恩師で映画『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』のメガホンを取った、アーヴィン・カーシュナー監督を亡くしたばかり。彼の心に去来する寂しさは、計り知れないものに違いない。(編集部・入倉功一)