『怪物くん』嵐の大野智、象に乗ってユカイツーカイに登場!111歳の坊っちゃんはデーモン閣下みたい!?
13日、文京区の東京ドームシティホールで映画『映画 怪物くん』完成披露試写会が行われ、大野智、松岡昌宏、八嶋智人、川島海荷、上島竜兵、濱田龍臣、稲森いずみ、鹿賀丈史らが劇中の特殊メイクで舞台あいさつに中村義洋監督と共に登場、怪物くんワールドを再現した豪華キャスト陣に会場は大盛り上がりとなった。
満席となった会場には、黄色いシャツに赤青の帽子をかぶった、自前の怪物くんコスプレをする観客の姿もちらほら。さらに、会場の外には「チケットを譲ってください」といったプラカードを持ったファンの姿が多数見受けられるなど、本作の注目度の高さをうかがわせた。またこの日は、原作者の藤子不二雄A氏も来場、熱気あふれる会場をうれしそうに見つめていた。
舞台あいさつでは、まず最初にオオカミ男を演じる上島とドラキュラを演じる八嶋がステージに登場し、会場には大歓声が。そして八嶋の呼び掛けで、観客を含めた全員で「坊っちゃ~ん!」の大合唱。「うるさ~い!」という怒鳴り声と共に、象に乗った大野が登場すると、会場がひび割れそうなほどの黄色い歓声が会場を包んだ。大野の乗った象はランディという名前で、柳楽優弥主演の2005年作品『星になった少年 Shining Boy & Little Randy』にも出演したことのある人気者。舞台あいさつに先駆けて行われた写真撮影の際には、上島の頭に、ランディのシッポがペチンと当てられるという一幕もあり、「笑いの神さまに愛された」上島のあわてふためく様子にキャスト全員が大爆笑するという一幕もあった。
参加キャスト全員が特殊メイクで登場するなど、怪物くんワールドをしっかりと再現したこの日のイベント。大野は、「本当にスケールの大きさにビックリだし、絵がきれいですよね」と映画についてコメントするも、怪物くん色が若干残っていたためか、どことなくべらんめえ調の言葉づかいに。八嶋から「素の坊っちゃんはサエないザマスね~」といわれ、松岡からも「お前、酔っぱらってるだろ!」とツッコまれる始末だったが、「坊っちゃんは酔っぱらってないザマス!」と大野を守る八嶋の姿に観客は大いに沸いた。また、この日絶好調だった八嶋は「(劇中では)坊っちゃんがワガママを言って、われわれが翻弄(ほんろう)されるんですが、最後は成長するという。これは寅さんみたいじゃございませんか! 毎年やっていきましょうよ!」と宣言。「ただ坊っちゃんと言ってももう30歳なんですけど、40歳くらいまでなら何とか……」と切り出すと、大野は「111歳だ!」と返答。「そうでした! デーモン閣下みたいなもんザマスね」と付け加え、息の合った二人のやりとりに会場は爆笑に包まれた。
本作は、アイドルグループ嵐の大野智が主演した人気テレビドラマ「怪物くん」の映画化作品。怪物ランドから「カレーの王国」にたどり着いた怪物くん一行が、カレー王国の姫の誘拐事件に巻き込まれる騒動を描いていく。インドロケの美しい景色や、怪物くんの手足が飛び出す迫力の3D映像など、映画版ならではのスケールアップした映像が楽しめる。(取材・文:壬生智裕)
『映画 怪物くん』は11月26日より全国公開