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ヒーロー・キャプテン・アメリカへの葛藤!主演クリス・エヴァンスを後押しした地元友達!

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アメリカの伝説的ヒーローとなる後押しをしたのは、地元の友人たちだった-クリス・エヴァンス
アメリカの伝説的ヒーローとなる後押しをしたのは、地元の友人たちだった-クリス・エヴァンス - (C) 2010 MVLFFLLC. TM & (C) 2010 Marvel Entertainment, LLC and its subsidiaries. All rights reserved.

 映画『アイアンマン』シリーズや『マイティ・ソー』が大ヒットするなか、マーベル・コミックの原点ともいえる『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』がついに映画化。アメリカが誇るヒーロー役に抜てきされたクリス・エヴァンスが、本作への出演を決意するまでの葛藤(かっとう)や、役柄へのアプローチについて語った。

映画『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』写真ギャラリー

 同作は、第2次大戦に参戦したアメリカ軍が進めていたスーパーソルジャー開発実験に参加した虚弱体質の兵士スティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)の変身と活躍を描くSFアクション。スーパーパワーを持つキャプテン・アメリカとなったスティーブは愛国心に燃える仲間と共に、ナチスの化学部門ヒドラ党を率いるレッド・スカル(ヒューゴ・ウィーヴィング)の邪悪な野心を砕く戦いに向かう。

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 今も続く人気コミックの映画化で、星条旗をモチーフにしたコスチュームに身を包むキャプテン・アメリカは、ヒーロー界でもアイコニックな存在だ。男の子なら誰もがあこがれるといってもいい。意外なことにクリスは当初、出演オファーになかなか首を縦に振らなかったという。理由を尋ねたところ「『キャプテン・アメリカ』と『ザ・アベジャーズ(原題) / The Avengers』シリーズを合わせた6本の映画に出演する契約だし、俳優としての今後10年に影響を与える決断を簡単にはできなかった。それに映画がヒットしたら、仕事から距離を置いてひと息つくなんてぜいたくも許されなくなると感じたんだ」とのこと。

 ふらりとカフェに入れるようなプライバシーが必要と、ロサンゼルスから地元ボストンに戻ったクリスにとって、成功確実の映画に主演することでパパラッチに追われる日々は想定外だった。しかし、そんなクリスの背中を押したのも地元ボストンの友人たちだ。「人生って失敗したことよりも挑戦しなかったことを後悔することが多いよね。友達から『出演するのが怖いんだろう。だったら絶対にやるべきだ』って説得されて、俳優人生で最高に恐ろしい体験だからこそチャレンジしなくてはと気持ちを切り替えた。それに僕にはスティーブを思わせる幼なじみがいるんだ。チャーリーっていうんだけど、ちょっとしたウソもつけない真っすぐで高潔な男だ。最高のモラルと価値観の持ち主で、彼をモデルにすれば演じられると思った」と語る。

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 血清注射で筋肉隆々となったキャプテン・アメリカが繰り広げるアクションは見どころのひとつだが、観客がびっくりするのはロジャースの変ぼうぶりだろう。なにせ映画前半の彼は体重50キロにも満たない虚弱青年なのだ。最新VFX技術が実現させた脅威の映像マジックだ。「子どものころはあんな感じだったから、映像を見たときはさほど驚かなかった」と笑うクリスだが、マッチョ時と虚弱児のときでは、役に対するアプローチが微妙に違ったという。「体格の違いで態度や行動が変わってくるのは当たり前だと思う。華奢なときのロジャースは自信満々ってわけじゃないからね。でも彼は肉体的には劣っていても、精神的にヒーローなんだ。マッチョな肉体は単なる殻にすぎないし、本当に重要なのは勇気や不屈の魂ということを常に頭の中に入れて演じていたよ」と自身の演技メソッドについて解説してくれた。
 
 映画にはロバート・ダウニー・Jrが演じたアイアンマンことトニー・スタークの父親ハワード(ドミニク・クーパー)が『007』シリーズのQを彷彿(ほうふつ)させる設定で登場したり、『マイティ・ソー』関連の逸話も描かれる。マーベル・コミックのヒーローが結集する『ザ・アベンジャーズ』の前哨戦としても楽しめる快作に仕上がった本作をお見逃しなく。(取材・文:山縣みどり)

映画『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』は10月14日より丸の内ルーブルほか全国公開

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