堺雅人&香川照之&広末涼子、内田けんじ監督新作『鍵泥棒のメソッド』で豪華共演!
俳優の堺雅人と香川照之、広末涼子が、『アフタースクール』の内田けんじ監督の新作映画『鍵泥棒のメソッド』で共演することが明らかになった。本作は完全オリジナルストーリーで、主演を務める堺は35歳無職で自殺を考えている男を演じ、香川は記憶喪失の男、広末は「どうしても結婚したい女」にふんする。実力派3人の演技の掛け合いも見どころとなりそうな作品だ。
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大泉洋主演で2008年に公開された内田監督の前作『アフタースクール』は、期待を裏切るストーリーの独自性が話題を呼び、78館という規模の公開ながら、約6億円の興行収入を記録。スマッシュヒットを飛ばしひときわ注目されている内田監督だが、約4年ぶりとなる新作の主演には、前作にも出演した堺を迎えた。堺は自殺も考えているさえない男・桜井を演じるが、台本を初めて手にしたときは「その面白さに一気に読みふけってしまいました」と熱中した様子を明かした。
一方の香川が、堺演じる桜井の目の前で転倒したことから記憶喪失になる羽振りのいい男・コンドウを演じるのだが、桜井はつい出来心からコンドウに成り代わり、コンドウは自分が桜井だと思いこむという設定なだけに、一人二役ともいえる難役となる。これについて堺は「香川さんの演技を間近で見られるのも、楽しみのひとつ」と胸を膨らませており、「二つの人格を演じ分けるこの役は、日本で香川さんしかできないかもしれません」と香川の演技力を絶賛した。
堺から称賛を浴びた香川は「共演者も気心が知れた方々で、脚本もすこぶる素晴らしく、内田監督が現場でどんな演出をされるのか本当に楽しみ。縦横無尽な奇才ぶりを堪能したいと思います」とクランクインしたばかりの本作に、意気込みを見せている。そんな香川がふんする男と出会う女・香苗を演じるのは広末。ある理由から「どうしても結婚したい女」というミステリアスな女性を体現する。広末も堺同様、脚本に引き込まれあっという間に読み終えたといい、「わたしと同じこの感覚を、劇場にいらしてくださった方に味わってもらえるように頑張ります」と抱負を語った。
映画『ツレがうつになりまして。』や放送が控えているテレビドラマ「南極大陸」など話題作に出続けている堺雅人、先日歌舞伎役者としての活動も発表した香川、第2子出産後初めての映画出演となる広末。豪華な顔ぶれで描かれる本作は、内田監督ならではの先の読めない展開とコミカルな演出が存分に発揮されたエンタメ作品に仕上がるはずだ。期待して待ちたい。(編集部・小松芙未)
映画『鍵泥棒のメソッド』は2012年秋全国公開予定