“ドクター・デス”こと、ジャック・ケヴォーキアン氏が開発した自殺装置がオークションに
今年6月に肺血栓塞栓症で亡くなった“ドクター・デス”こと、ジャック・ケヴォーキアン氏が開発した自殺装置がオークションにかけられることになった。
安楽死の研究をし、末期病患者の自殺幇助(ほうじょ)のための自殺装置を開発したケヴォーキアン氏は、1990~1999年の間におよそ130人の末期病患者が自ら死を選ぶ手助けをしたと言っている。
1994年から1997年の間に自殺ほう助の罪で4度の裁判にかけられたが、3回は無罪、4回目無効審理という結果に。その後、彼は自殺装置を使い男性を安楽死させている姿を記録したテープを自らCBSの番組「60ミニッツ」に送り、この放映直後に第一級殺人罪(後に第二級殺人罪に変更)で告訴され、結果10~25年の不定期刑とする有罪判決が下り、刑務所に収監。2度と自殺ほう助をしないこと、自殺ほう助についてコメントも一切しないことを条件に2007年に仮釈放されている。
ピープル誌によると“サナトロン”とケヴォーキアン氏が名付けた自殺装置は10月28日にオークションにかけられ、ほかにも彼が所有していた美術品、刑務所にいたときに書いた直筆の文書、防弾チョッキ、タイプライター、画材道具なども出品されるとのこと。オークションはニューヨーク工科大学で開かれる予定で、売り上げの一部は子供のガン撲滅チャリティに寄付されるという。(澤田理沙)