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『パラノーマル・アクティビティ』最新作が全米トップに君臨!歴代の10月公開映画ボックスオフィス新記録を達成!-10月24日版

全米ボックスオフィス考

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3作目も大ヒットスタート! (映画『パラノーマル・アクティビティ3』より)
3作目も大ヒットスタート! (映画『パラノーマル・アクティビティ3』より) - Copyright (C) 2011 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.

 シリーズ3作目となる映画『パラノーマル・アクティビティ3』が、前作・前々作の公開初週の興収記録を塗り替えたばかりか、全米歴代10月公開映画の興行収入記録も更新して、全米ナンバーワン映画に輝いた。

今週のトップに君臨した映画『パラノーマル・アクティビティ3』場面写真

 週末に3,321館で公開され、金・土・日の3日間のみで5,257万ドル(約42億560万円)の収益を記録したこの作品は“純・恐怖映画”のジャンルにおいてもデビュー週末興収記録を更新した。ちなみにこの映画の製作費は、最近ではまれに見る低さの500万ドル(約4億円)。1作目の映画『パラノーマル・アクティビティ』の製作費1万5,000ドル(約120万円)に比べればかなり上がったものの、大手映画スタジオから大作扱いで製作され、大型公開される作品としては前代未聞の低予算である。「少ない予算で多くの利益を得る」。これは賢い映画スタジオの目標でもあるのだ。ちなみに配給のパラマウントによると、週末にこの映画を観に来ていた人の54パーセントが女性客、53パーセントが25歳以下という結果が出ている。(1ドル80円計算)

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 今週第2位は、映画『リアル・スティール』の1,082万ドル(約8億6,560万円)。クチコミの評判もいい本作は、下降率も先週に比べて33.6パーセントと頑張っており、公開17日にしての総合興収も6,673万ドル(約53億3,840万円)となかなかの成績を上げている。

 第3位は、先週よりワンランクダウンのリメイク映画『フットルース(原題) / Footloose』で、1,035万ドル(約8億2,800万円)。この手のダンス映画にしては好調な33.5パーセントの興収減で、周囲の予想に反してかなり頑張っているこの映画は、オリジナルを観ている往年のファンからの支持は低いものの、新たなターゲットとなっている若年層のファンや、なぜか年配層に評判がいいという興味深い現象が起きている。テレビでもセレブがボールルームダンスに挑戦する番組が年配層でヒットしており、アメリカの壮年・熟年層にちょっとしたダンス・ブームが起こっているようだ。

 第4位は、今週デビューのアクション映画『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』で867万ドル(約6億9,360万円)。この映画を観て好意的に思った映画評論家がテレビで同新作のPR戦略について語っていたが、「『三銃士』という題材は今までに飽きるほど映画化されているため、ふんだんに盛り込まれているアクションや現代風にアレンジされたストーリー展開などを中心に、『三銃士』というブランドよりも新しい映画として売り込むべきではなかったか。非常に楽しめる映画だけに大ヒットにはならないと予想されることが、残念だ」とコメントしていた。今回のランキングから見ても確かに新しいPR戦略で、『三銃士』のリメイクに飽き飽きしている映画ファンの関心をそそることができていたら、ひょっとするともう少しマシな成績になったのかもしれない。

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 今週トップ5を締めくくるのはこちらもワンランク落ちの映画『ジ・イデス・オブ・マーチ(原題) / The Ides of March』で485万ドル(約3億8,800万円)。上映館が157軒減ったにもかかわらず落下率31.7パーセントと、粘りのあるところを見せている。

 次回のランキング予想だが、今週末に全米で封切られる大作を見てみると来週のチャート争いはファミリー映画対大人向け映画となりそうだ。

 まず王座を狙うトップの有力候補はファミリー映画『長ぐつをはいたネコ』。ドリームワークス映画の人気アニメ映画『シュレック』シリーズでブレイクし、今ではすっかりおなじみになったネコが主人公になった作品だ。3Dでも公開され、加えてマスコミ試写での前評判も非常に高い。大人も子どもも楽しめるアニメ作品ということで、トップを狙うほかの2作品の最強のライバルになること請け合いである。

 2本目は、SFスリラー映画『TIME/タイム』。ジャスティン・ティンバーレイクが出演している作品で、1997年全米公開されたSFファンの間では名作とされている映画『ガタカ』の監督と脚本を務めたアンドリュー・ニコルが今回も二足のワラジをはく。映画『マンマ・ミーア!』のアマンダ・セイフライドがジャスティンの相手役を務める。

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 3本目は、ジョニー・デップアーロン・エッカート出演なのにややマイナーな雰囲気で公開される、映画『ザ・ラム・ダイアリー(原題) / The Rum Diary』。この作品は、1998年にジョニーが主演を務めた映画『ラスベガスをやっつけろ』同様、今は亡きハンター・S・トンプソンの原作を映画化したもの。酒とドラッグざんまいのジャーナリストを演じるジョニーの妙に板についた演技が満喫できる作品だ。(文・ロス取材:明美・トスト/Akemi Tosto)

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