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ファンが選んだ『男はつらいよ』人気ナンバーワンは浅丘ルリ子がマドンナ役の映画『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』

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『男はつらいよ』さくら役の倍賞千恵子と山田洋次監督
『男はつらいよ』さくら役の倍賞千恵子と山田洋次監督

 3日、浜松町エリアで開催中の「浜松町グリーン・サウンドフェスタ-浜祭-」で、ラジオ番組のリスナーの投票によって選ばれた映画『男はつらいよ』シリーズの人気ナンバーワン作品の上映会が文化放送にて行われ、シークレットゲストとして山田洋次監督と倍賞千恵子が登場。2人の参加を知らされていなかった場内の「男はつらいよ」ファンからは大歓声が上がった。

 「わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯をつかい、姓は車、名は寅次郎。人呼んで、フーテンの寅と発します」。若い世代でも一度は耳にしたことがあるだろう有名な口上の一節だ。これまでテレビドラマや映画など、多くのファンに親しまれてきた映画『男はつらいよ』シリーズ。このたび、文化放送開局60周年記念および山田洋次映画監督50周年プロジェクトとして文化放送で放送中のラジオ番組「みんなの寅さん」ホームページ上で、シリーズ作品のインターネット人気投票を行った。応募総数1,298通からナンバー1に輝いたのは、浅丘ルリ子がマドンナ役として出演した第25作目の映画『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』だった。

 当日のイベントでは、本作の上映および、娯楽映画評論家の佐藤利明氏のトークショーが行われていたが、突然呼び込みの声と共に山田洋次監督と、寅次郎の腹違いの妹・さくらを演じている倍賞千恵子がシークレットゲストとして登場すると、まさかのゲストの登場に場内は騒然となる。シリーズすべての脚本を書き、ほとんどの作品でメガホンをとった山田監督は「南国沖縄のむせ返るような海が舞台で、『暑い暑い』って悲鳴を上げている寅さんが妙に似合っていましたね」とナンバーワンに支持された作品への思い出を語ると、倍賞は「俳優で唯一お友達の浅丘(ルリ子)さんとご一緒で。とてもすてきな方で大好きな方なんです」と息のあった撮影を振り返った。

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 また山田監督は東日本大震災後に触れ「寅さんも(物語の中で)昭和23年の台風や、第48作目で神戸の震災の設定の物語もありました。いまは先が不透明で、政治もごちゃごちゃ。大きな不安の中にいますが、そんな時代だからこそ、無鉄砲な寅さんみたいな人が、役に立つのかもしれませんね」としみじみと語ると、場内では大きくうなずく人が多数みられた。(磯部正和)

ラジオ番組「みんなの寅さん」は文化放送にて毎週月~金曜日、8時13分~8時20分まで放送

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