三谷幸喜ブランドは健在!!『ステキな金縛り』が首位ぶっちぎり!!『三銃士』『プリキュア』新作がベスト3に初登場!!
映画週末興行成績
全国427スクリーンの公開で、初日2日間で動員39万102人、興収5億334万2,450円という大ヒットスタートを切った三谷幸喜監督作『ステキな金縛り』がぶっちぎりで初登場首位を獲得した。2008年の『ザ・マジックアワー』の最終興収が39億2,000万円、2006年の『THE有頂天ホテル』最終興収が60億8,000円と、近年の三谷映画は確実にヒットを計算できるブランド的な作品として観客の間に定着してきたと言ってもいいだろう。
また、文化通信によれば本作の男女比は43対57で女性層がやや多め。年齢別では40代が28.1%、20代が25.4%、30代が18.4%、50代が16.2%と、大人の観客を中心に支持を集めている模様。また職業別では会社員が64%と圧倒的。鑑賞動機としては、「三谷作品が好き」が32.7%、「笑えそう」が18.2%、「内容に興味がある」が11.2%、「西田敏行が好き」が7.2%、「笑えるだけでなく泣けそう」が7%、「深津絵里が好き」が6.4%という結果になった。また作品の満足度として「非常に良い」「良い」を合わせると97.3%という高い数値を記録した。主演の西田、深津といった俳優陣のみならず、三谷監督自らも熱心なPR活動を展開し、連日のようにテレビ、雑誌、新聞など各種メディアに露出したことも本作の知名度を上げたと思われる。
2位も初登場でローガン・ラーマン、ミラ・ジョヴォヴィッチ、オーランド・ブルームらの共演による『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』。全国721スクリーンで金曜公開され、土日2日間の成績は動員20万4,938人、興収3億219万5,000円。また配給によると、初日から3日間の成績は動員25万6,558人、興収3億7,326万1,800円という結果に。東京国際映画祭に合わせ、ミラ・ジョヴォヴィッチたちが来日し、本作のPRを行ったことも各種メディアで話題となった。土曜日には大人の映画ファンを中心に、カップルでの来場なども多く見られ、さらに日曜日にはファミリー層の来場も加わり好調さをキープ。配給元では「34(三銃士)億円に向けて大ヒットスタート!」と鼻息も荒い。
3位も初登場で、8年目を迎えたテレビアニメシリーズの最新作「スイートプリキュア♪」初となる劇場版『映画 スイートプリキュア♪ とりもどせ!心がつなぐ奇跡のメロディ♪』。全国168スクリーンで公開され、初日2日間で動員18万1,020人、興収1億9,741万8,400円を記録。文化通信によれば、昨年同時期に公開された『映画 ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?』(最終興収9億3,000万円)対比で97%と好調な滑り出しを見せている。
3週連続で首位を独走していた『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』は4位と3ランクダウン。さらにジェイク・ギレンホール主演の『ミッション:8ミニッツ』が5位に初登場ランクイン。公開6週目の『モテキ』は3ランクダウンだが、これまでの累計動員は147万4,814人、累計興収は19億3,575万2,300円と20億円突破も目前だ。7位は『カウボーイ&エイリアン』が5ランクダウン。8位は『ツレがうつになりまして。』が4ランクダウン。9位は公開3週目の『一命』で3ランクダウン。16日間の累計動員は31万402人、累計興収は3億5,690万8,900円となった。そして公開5週目となる『ワイルド・スピード MEGA MAX』で10位で5ランクダウン。そして『スマグラー おまえの未来を運べ』は11位で4ランクダウン。惜しくも圏外に落ちてしまった。
今週末は『1911』『ラビット・ホール』『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』『ハラがコレなんで』『カイジ2~人生奪回ゲーム~』などが公開予定となっている。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)