ビル・パクストン、1970年代のテレビシリーズ「燃えよ!カンフー」の映画版を監督か?
映画『エイリアン2』や『アポロ13』『タイタニック』などの人気映画で脇を固めてきた俳優、ビル・パクストンが、1970年代にアメリカで放映されたドラマシリーズ、「燃えよ!カンフー」の映画版を監督するかもしれない。Deadlineによると、現在ビルが監督として交渉中だという。
俳優として有名なビルだが、演技の道へ入る前には、B級映画の帝王と呼ばれるロジャー・コーマン監督作品で美術監督を務めていたほか、2001年にはホラー映画『フレイルティー-妄執-』で監督デビュー、その後2005年にもスポーツ・ドラマ『グレイテスト・ゲーム』を監督し、カメラの裏側でも活動している。
ドラマ「燃えよ!カンフー」は、中国でカンフーを習得した男がアメリカ西部を旅するというストーリーで、主演は2009年に亡くなったデヴィッド・キャラダインが演じてカルト的人気を獲得した。クエンティン・タランティーノ監督の映画『キル・ビル』では、キャラダインをビル役にキャストし、新しい世代のファンがキャラダインとこのシリーズを知ることにもなった。また、このシリーズはカンフー界のスター、ブルース・リーが原案だが、主演を希望していたブルースは、当時のハリウッドにあったアジア人俳優への差別から役をもらえなかったとも言われている。
製作はレジャンダリー・エンターテインメントで、来年の夏に撮影を開始する。撮影は一部中国で行われる予定だ。(竹内エミコ)