岸部四郎、車いすで半年ぶりに公の場!脚が動かず「原因不明で困っている」
初老のホーボー(流れ者)がショットガンを手に悪のはびこる町を一掃するバイオレンス・アクション映画『ホーボー・ウィズ・ショットガン』の公開にちなみ、自己破産以降、再婚した妻の死など波乱が続いた岸部四郎が、日本のホーボーとして試写会に車いすで登場、半年ぶりという公の場でトークイベントを行った。
予期不安に取りつかれると、自律神経の関係で脚が動かなくなるということで、この日は車いすでの登壇となった岸部。「こんな格好で失礼します。どうも脚が動かなくて、原因がわからなくて自分自身も困っておりますが、こういうイベントで元気をもらって出さないといけないなあと」とのっけから、ひょうひょうと語りだした。
劇中では、ならず者にブチ切れて、ショットガンをぶっ放すシーンがお気に入りという岸部。そこで司会者から、自身が最近ブチ切れたことは? と質問されると、「この間便秘が解消されて……ブチ切れて出たんです。運動しないでしょ。運動しないもんだから、野菜ジュースとか飲んでるんですが……うまくいかないんですよ」と後ろ向き発言を続けた。その一方、本作で好きなシーンは? 本作はどんな映画か? と質問されても、常に「……ショットガンをぶっ放すところ……」と繰り返し会場の笑いを誘うなど、久しぶりの公の場でも、周囲を盛り上げることは忘れない。
劇中では、初老のルドガー・ハウアーが若い女性と共に活躍する。芸能界でも年の差婚が続いているが、結婚についての野望は「考えていますけど、お金がないから僕。加藤茶さんやマチャアキ(堺正章)さんはお金持っているから、若い女性が来るんですよ。そのセンは難しいですね。まず肝心要のお金がないから。若い女性が来るほどの、仕事がこなせるかどうか。26歳ぐらいの……」と言いながらも、「お年寄りが集まるデイサロンに行くと、受付の女の子とかで、26歳がいるんですよ」とまんざらでもない様子。トークイベント後の会見では、35年ぶりに沢田研二と再会したことも明かし、また元気に活動するためにも、「体を元気にしなくちゃなあ」と繰り返していた。(取材・文:浅来香)
本作は、映画『グラインドハウス』のフェイク予告編コンテストでグランプリを受賞した作品の長編映画化。ルトガー・ハウアー主演で、1970年代~1980年代のB級映画をこよなく愛すジェイソン・アイズナーが初監督を務めた。腐り切った町にはびこる悪を倒すため、ショットガンを手に立ち上がる、老いた流れ者(ルトガー)の暴走を描く。
映画『ホーボー・ウィズ・ショットガン』は11月26日より全国公開