「けいおん!」声優陣が劇場版への思いを明かす!「皆さんにとってのかけがえのない映画になってくれたらいいですね」
27日、東京・赤坂のTBSにて「映画『けいおん!』公開直前イベント」が行われ、本作に声優出演している豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈が出席し、いよいよ来週末に公開が迫った本作への意気込みを語った。2009年のテレビシリーズ第1期以来多くの人に愛されてきたシリーズだけに、声優陣も思い入れたっぷりの様子だ。
これまでにも多くのタイアップが仕掛けられてきた「けいおん!」。だが、12月3日の『映画 けいおん!』公開を前に、これまでの以上のコラボが現在展開されている。豊崎は、それについて「街を歩いていると、至るところで唯ちゃんたちの姿を見かけるようになって、わたしたち自身、本当にびっくりしつつも、すごく幸せな、ありがたい気分でいっぱいです」とファンに感謝。それを受け、佐藤が口にした「本当にたくさんのところで『けいおん!』や『放課後ティータイム』のメンバーを目にする機会が増えて、何だかお母さんのような気持ちで」というコメントにも実感が込もっていた。続けて、佐藤は「こういう、たくさんの人に愛されているからこそ、実現した映画化なんだなあ……と思ったらすごく胸が熱くなりました」と今の心境を明かした。
いよいよ劇場公開が来週末に迫っていることについて、日笠は「楽しみに待っている気持ちは、たぶん、観に来てくださる皆さんもわたしたちも一緒だと思っています」とコメントしており、声優陣も興奮を隠しきれない様子。司会から見どころについて問われた竹達は、「最初から最後まできらきら、わくわくしていて、全部って言いたいところなんですけど」と前置きした上で、作中ではイギリスへの卒業旅行が描かれていることもあって、「一緒に旅行しているような気持ちで楽しんでいただけたらうれしいなあと思います」とコメント。これには寿も、「いつもながらの放課後ティータイムだったり、ロンドンに行ってどんな顔を見せるのかっていう部分も楽しんでいただけたらと思います」と同意していた。
女子高生の日常を描いた作品だけに、映画化が発表されたときから「いったいどんな作品になるのか」とファンの間では取りざたされてきた。だが、この日の声優たちは口をそろえて、「良い意味で、変わらない良さっていうものを見せてくれる映画かなって思います」(佐藤)、「映画の見どころは(「放課後ティータイム」の)五人はいつも一緒だし、変わらないところ、ですかね」(日笠)と劇場版だからといって変に気負ったところのない作品になっていると明言。作品に寄せられるファンからの期待を「目には見えないけれど、きらきらしたわくわく」と評した豊崎は、最後に「まだ公開前ですけど、そういったものが作品に詰まって、それが表れているんじゃないかなって思います。何度も観て、楽しんでいただいて、皆さんにとってのかけがえのない映画になってくれたらいいですね」というコメントで会見を締めくくった。
また、同イベントでは映画の内容にちなみ、2階建てロンドンバスがTBS前に登場したのみならず、本日が劇中キャラクター・平沢唯の誕生日ということで、サプライズバースデーパーティーが開催。作中に出てくるギターを模した巨大なバースデーケーキにはメンバーも大はしゃぎだった。
この日、「放課後ティータイム」のメンバーは大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンで行われたイベントに出席。そのまま東京へ戻ってきてから会見となったが、メンバーは疲れた様子を一切見せていなかった。同イベントはメンバーにとって初の関西、しかも初の野外イベント。それだけにやる気十分だったようだが、その一方で竹達は「(このイベントが)もしかしたら、みんなで演奏するのは最後なのかな、ちょっと寂しいなー、なんて思いながらも、一生懸命、パフォーマンスさせていただきました」と振り返るなど、感慨深いものがあったことをうかがわせた。劇場版の公開が社会現象にまでなった「けいおん!」シリーズの一つの区切りになることは間違いなさそうだ。(編集部・福田麗)
『映画 けいおん!』は12月3日より全国公開