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国分太一主演で「五体不満足」乙武洋匡の自伝的小説を映画化!乙武自身は本人役で俳優デビュー!

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「だいじょうぶ3組」(講談社)
「だいじょうぶ3組」(講談社)

 早稲田大学在学中、1998年に出版した「五体不満足」が発行部数500万部を超える大ベストセラーとなった乙武洋匡の処女小説「だいじょうぶ3組」が、TOKIO国分太一の主演で映画化されることがわかった。原作は、大学卒業後、教員免許を取得し、2007年4月から2010年3月まで杉並区の任期付き教員として小学校の教壇に立った乙武が、そのときの経験に脚色を加えて執筆した自伝的小説。乙武がモデルの先天性四肢切断の障害を抱えた新米教師・赤尾慎之介役を務めるのは、本作が俳優デビューとなる乙武自身。プロデューサーからのオファーに、「挑戦してみたい」と即答したという。国分は、観客と乙武の心をつなぐ重要な役割を任され、赤尾が不自由なく教員の仕事を務められるよう補助教員として共に学校生活を送った赤尾の幼なじみ・白石優作役で主演を務める。

 乙武がモデルの赤尾ではなく、その補助教員として務めた白石を主人公とする本作。映画では、白石に「教師をしていたが、挫折して今は教育委員会にいる」という設定が加えられ、赤尾と共に学校生活を送る中で成長していく白石の心の葛藤(かっとう)も描かれることになった。難しい役どころへの挑戦に国分は「お話をいただいたときの率直な感想は『驚』でした。多くの俳優さんがいるなかで、何で僕なんだろう……と」と戸惑いもあったことも明かしているが、「今も僕自身の心持ちはまったくもって『だいじょうぶ』ではありませんが、乙武さんや子どもたちと一緒になって精いっぱい作品に向き合い、充実感に満ちたクランクアップを迎えられるように日々の撮影をがんばりたいと思います」と毎日映画コンクール男優主演賞を受賞した映画『しゃべれども しゃべれども』以来の主演に意欲を燃やしている。

 赤尾が受け持つクラスの生徒役には、300人からオーディションで28人の精鋭が選ばれた。本作でメガホンを取るのは、実話を基にした映画『余命1ヶ月の花嫁』で、ストーリーの順番に沿って映画の撮影を進めていく「順撮り」という手法を取り、まるでドキュメンタリーのような感動作を仕上げた廣木隆一監督。「国分太一さんと乙武洋匡さんと子どもたちはとても脅威で刺激的でライブなことでどんな映画になるのか僕自身もワクワクしています。家族で観られて家庭での話題にもなれる映画に仕上がればいいなと思います」と語る廣木監督は、本作でもできる限り順撮りを採用し、生徒たちが赤尾と出会ったときの驚き、リアルなリアクションをカメラに収めていく予定だという。

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 原作者、自身がモデルの役を務める出演者という異例の肩書きを持つこととなった乙武は、「3年間、小学校教師として、全身全霊を傾けて子どもたちと向き合ってきました。そこで得た経験をもとに生まれたのが、僕が初めて書いた小説『だいじょうぶ3組』です。その作品が映画化されるなんて、夢のようです。主演の国分太一さんは、優しさの中にも強い芯を持つ白石のイメージにぴったり。初めての演技に不安もありますが、監督、スタッフ、共演者の皆さんと力を合わせ、メッセージの伝わる作品にしていきたく思います」とコメントしている。映画は、2012年1月から2月まで滋賀県、関東近郊などで撮影を行い、2013年に公開される予定。生まれつきの障害など物ともせず、28人の生徒と真摯(しんし)に向き合う姿がひしひしと伝わってくる原作を、乙武自身の出演で映画化する本作は、新しい形の映画の誕生を期待させてくれる。(編集部・島村幸恵)

映画『だいじょうぶ3組』は2013年公開

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