「プリズン・ブレイク」サラ女医がゾンビ人気を分析!?「みんな死後の世界に何があるか知りたい」
大ヒット海外ドラマ「プリズン・ブレイク」ヒロインの女医・サラ役でブレイクした女優のサラ・ウェイン・キャリーズが新作ドラマ「ウォーキング・デッド」PRのために来日し、世界的なゾンビ人気について彼女なりの見解を披露した。
「プリズン・ブレイク」の後、生活が大きく変わったのではないかと誰もが想像してしまうが、サラ本人は「そうでもないわ」と否定。「(主演の)ウェントワース・ミラーを見て、大々的な成功を得ると、失うものも大きいことを知った。それを見て、わたしは一歩引いたところにいようと思ったの。ロサンゼルスに住んでいないから、脚光を浴びることもないしね」と付け加える。
大学教授だという父親の影響もあるのか、どこか知的で落ち着いた雰囲気が漂うサラ。そんな彼女の新作は、『ショーシャンクの空に』のフランク・ダラボン監督が製作総指揮を務めた海外ドラマ「ウォーキング・デッド」だ。ソンビがはびこるアメリカを舞台に、安住の地を求めて流浪する生存者たちのサバイバルが描かれる本作は、全米で驚異的な視聴率を記録した。
なぜゾンビ作品が、これほどまでに人気を集めているのだろうか。サラはその質問に、「最近はゾンビだけでなく、バンパイアにも人気が集中しているけど、それは元人間だったものがある意味、永遠の命を得たということ。その背景には、人間の生活の中から、宗教の影が薄らいでいることもあるのかもしれない」と切り出した。
続けて「政治、経済、環境問題に対する不安が高まっている現在、死後に何があるんだという問いかけがみんなの中に生まれたのかもしれない。本来なら宗教がその答えを提示してくれるんでしょうけど、現在はアメリカでも無宗教の人が増えてきているので、エンターテインメントを通じてそういうことを知りたいんじゃないかしら」と知的な見解を述べたサラ。まさに「才色兼備」という言葉がピッタリだが、「でも本当はゾンビは嫌い! (コミカルな)『ゾンビランド』ですら怖くて最後まで観られなかったんだから!」と付け加えるなど、ちゃめっ気たっぷりな一面も持ち合わせていた。(取材・文:壬生智裕)
ドラマ「ウォーキング・デッド DVD-BOX」は2月24日発売予定(税込み:9,975円) レンタルは2月3日より開始