石原さとみ、着物姿でゴールデン街を練り歩き!! 写真撮影でトラックや自転車が目の前を横切りクスクス!
12日、新宿の花園神社とゴールデン街で映画『月光ノ仮面』大ヒット祈願イベントが行われ、石原さとみが赤い着物姿で登場、ゴールデン街を練り歩いた。この日はほかに板尾創路監督、浅野忠信、矢部太郎(カラテカ)も出席した。
花園神社といえば、江戸の昔から芝居や舞踊の興行に縁が深く、戦後においても、唐十郎らの芝居や、国内外のアーティストによるライブが数多く行われるなど、文化の発信地として知られる、芸能とは縁深い神社。今回はその花園神社を舞台に、大ヒット祈願が行われることとなった。
まずは花園神社の向かいに位置する飲み屋街「新宿ゴールデン街」を舞台とした「ゴールデンカーペット」イベントを実施。昭和の匂いを色濃く残すこの地域の沿道には、飲み屋から顔を出す酔客(?)らしき人の姿もちらほら見られた。この、“世界初”となるゴールデンカーペットを練り歩き、ゴールデン街の看板下にやってきたキャスト陣。その目の前に待ち構えたカメラマンたちから一斉にフラッシュがたかれていたが、完全に交通封鎖をしていた状態ではなかったため、途中途中で「自転車通りまーす!」「トラック通りまーす!」とスタッフの誘導が入るたびに写真撮影タイムは中断。なかなかないシュールな状況に、板尾監督も「こういうのは珍しいですよね」と切り出せば、そのコメントに石原たち俳優陣もクスクスしていた。
その後場所を花園神社に会場を移し、ヒット祈願イベントに。先ほどのゴールデンカーペットを振り返った石原は、クスクスと笑いながら「シュールな経験をして、忘れることのできない思い出になりました。この映画も、(観る人にとって)忘れられない映画になっていると思いますので、よろしくお願いします」と本作をアピールすると、浅野も「とてもいい経験をさせてもらいました。この先も(ゴールデンカーペットを)歩けることはないかもしれないので、すごく自慢したい気持ちでいっぱいです」とコメントするなど、なごやかな様子でイベントはすすめられた。
本作では、主演も務める板尾監督と、浅野、石原が演じるキャラクターたちによる奇妙な三角関係が描かれるが、石原にとって板尾監督、浅野はどのような印象だったのか。「板尾さんは口数が多いわけではないですけど、最初の印象は肌がきれいな方だなと思いました。わたしは人の肌を見るのが大好きで、ちょっと色っぽいシーンがあっても、この監督だったら、すてきなシーンになるだろうなと安心しました」と述懐。一方の浅野とは、2003年公開の映画『わたしのグランパ』以来、久々の共演。石原は、「(『わたしのグランパ』の)撮影中に、石原さとみのサインができたんです。その瞬間、目の前に浅野さんがいて、台本でサイン交換をしてもらったんです」と当時を振り返りながら、初めてサインをした相手が浅野だったことを明かした。そんな二人の男にはさまれ、「どちらがセクシー?」という質問を受けた石原だったが、「肌がきれいという一番最初の印象が強かったので、板尾さんですかね。逆に手のぬくもりがあったかかったのが浅野さんでした」とコメントすると、浅野が「最後にフォローしていただいたので、(石原の)サインをヤフオクに出さずに済みました」と冗談交じりにコメントし、会場を笑いに包んだ。
本作は、『さや侍』などで俳優としても活躍し、『板尾創路の脱獄王』で監督デビューを飾った板尾創路が監督と脚本、主演を務めた監督作第2弾。古典落語「粗忽(そこつ)長屋」をモチーフに、記憶をなくした男と恋人、そして彼と戦場を共にした男が織り成すストーリーが展開する。(取材・文:壬生智裕)
映画『月光ノ仮面』は2012年1月14日より角川シネマ有楽町、シアターN渋谷ほか全国公開