森田芳光監督が急性肝不全で死去 享年61歳
映画『家族ゲーム』(1983年)で脚光を浴びた森田芳光監督が、20日の22時15分に急性肝不全のため都内の病院で亡くなった。61歳だった。
来年3月には新作『僕達急行 A列車で行こう』の公開が控えていた森田監督。配給元の東映が、昨日夜、都内の病院で急性肝不全のため息を引き取ったことを発表した。通夜・告別式は現時点で未定だという。
森田監督といえば、故・松田優作さん主演の映画『家族ゲーム』が多数の映画賞を受賞し、『阿修羅のごとく』(2003年)で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した日本映画界の名匠。渡辺淳一原作の『失楽園』(1997年)を映画化した際には大きな話題を呼んだ。
松山ケンイチと瑛太が共演した新作『僕達急行 A列車で行こう』(2012年3月24日公開)は、鉄道が題材のコメディー・ドラマ。森田監督が10年以上前から企画を練っていた渾身(こんしん)の一作だけに、早すぎる死が残念でならない。(編集部・小松芙未)