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ジョージ・ルーカス監督、引退宣言!?「映画業界からも、会社からも身を引くつもりでいる」

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突然引退を示唆したジョージ・ルーカス監督
突然引退を示唆したジョージ・ルーカス監督 - Ethan Miller / Getty Images

 映画『スター・ウォーズ』シリーズや『インディ・ジョーンズ』シリーズなどを手掛けたジョージ・ルーカス監督が、ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで、引退を示唆している。

『スター・ウォーズ』を題材にしたドキュメンタリー映画『ピープルvsジョージ・ルーカス』場面写真

 同紙の取材によると、ルーカス監督は「わたしは引退する。映画業界からも、会社からも身を引くつもりでいる」と発言し、さらにこれまでジョージ・ルーカス作品の多くを手掛けたプロデューサー、リック・マッカラムも「この新作『レッド・テイルズ(原題) / Red Tails』の宣伝を終えたら、ジョージは自分が製作したかった映画をすべてやったことになる。彼は映画人、あるいは男としての仕事をまっとうしたよ」と述べている。

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 さらに同紙は「ジョージ・ルーカスは1970年代に“個人映画”と呼ばれたような作品に、残りの人生にささげていくようだ。それらは小作品で、アート系の映画館でごく少数の人たちが観るような題材になる」とコメント。かつてルーカス監督が詩人E・E・カミングスの詩を基に、砂漠を通り過ぎていく雲を撮影したことを挙げ、「彼自身が1960年代に南カリフォルニア大学で撮ったような、実験的な作品になるだろう」と記載している。

 先日、ルーカス監督はテレビ番組「ザ・デイリー・ショー」に出演した際に「新作『レッド・テイルズ(原題)』の制作に20年もかかったのは、ハリウッドの黒人映画への理解のなさが原因だ」と現在のハリウッドの製作体制を強く否定。そういった不満が、今回の発言につながっていると思われる。

 だが現在ルーカス監督は、テレビアニメ「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」、さらにテレビシリーズ版「スター・ウォーズ」、そして映画『スター・ウォーズ』シリーズの3D化に携わっている。そのため引退することは現実的に難しく、大作から独立系作品への製作に移行したいというのが、ルーカス監督の発言の真意といえそうだ。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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