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「白黒、音なし金返せ!」アカデミー賞最有力『アーティスト』で観客が払い戻しを要求 映画館も対応

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古き良きサイレント時代を見事に再現している『アーティスト』
古き良きサイレント時代を見事に再現している『アーティスト』 - (C) La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm

 ゴールデン・グローブ賞でミュージカル・コメディー部門作品賞を受賞した映画『アーティスト』で、この映画を鑑賞した客が、白黒のサイレント映画だと知らなかったとして払い戻しを要求するハプニングが起きた。

映画『アーティスト』場面写真

 ハリウッドのサイレント映画時代の終盤を舞台に、落ち目の俳優と若手女優のロマンスを描いた本作。上映の際はスクリーンのサイズも当時を思わせるサイズ(スタンダード)で上映され、古き良きサイレント時代を見事に再現し、ゴールデン・グローブ賞ではミュージカル・コメディー部門の作品賞のほか主演男優賞も受賞。2月に行われるアカデミー賞でも大きな期待がかけられている。

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 ところが、英デイリー・テレグラフ紙によると、リバプールの映画館「オデオン・リバプール・ワン」では、チケットの払い戻しを要求する客が数人いたという。映画館のスポークスマンは、「この映画が白黒の無声映画だと気付かないまま鑑賞しようとしたお客様が何人かいました。当劇場では、映画の開始10分までに劇場スタッフに申し出ていただければ、払い戻しいたします」と払い戻しに応じたという。

 有名俳優が出演した大作映画ではなく、アート性の強い作品であるためか、メジャー映画好みの観客のなかには「予想と違う」という感想を持つ人もいたよう。映画『アーティスト』はゴールデン・グローブ賞の受賞を受けて評価も注目も一段と高まっただけに、このまま来月のアカデミー賞でも受賞ということになればさらに話題を呼ぶはず。今後、賞レースの行方でファンの映画選びにどんな影響が出てくるかが注目だ。(竹内エミコ)

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