阿部サダヲ、「どんどん汚されていくのが面白い」と笑顔!「平清盛」で清盛が師と仰ぐ人物を熱演!
NHK大河ドラマ「平清盛」で、松山ケンイチ演じる清盛が師と仰ぐ信西(高階通憲)を演じる阿部サダヲが、役柄への思いを語った。
阿部が演じるのは、平安時代の貴族で、日宋貿易・国家構想における清盛の師として活躍することになる信西。「たくましい平安」をテーマとする本作だけあって、その見た目は泥臭さを感じさせる。「貴族と言われていたので、きれいなイメージを勝手にしていたのですが、(中流貴族ゆえに)外回りをするような役割なので、日に焼けているんですよ。自分がどんどん汚されていくのが面白かったですね」と笑う阿部。
5話と6話で登場した、清盛たちによる迫力の海賊討伐シーンは、瀬戸内海に当時の木造船8隻を建造したことも話題となった。撮影に参加した阿部は「映画でもそんな大きな船は作らないですよね。(最大22メートルにも及ぶ船の)セットやカメラの台数なんかもビックリ。NHKってすごいなと思いました」と興奮気味に振り返る。船に乗り込むエキストラの数にも圧倒されたようだ。
また初共演となる松山について、「僕より年は若いけども、いい役者。どんどん清盛になっていくのがかっこよかった」と絶賛する阿部。「(源氏ゆかりの史跡が残る)岩手県の江刺で撮影をしたときに、『ここは源氏の地か』と言っていた様子がすでに清盛だったんですよ。入り込む人とは聞いていたけど、やっぱりすごい人だと思いましたね」とその役者ぶりに舌を巻いていた。
本作のリアリティーを追求した世界は、物語に緊迫した雰囲気をもたらしているが、「物語の中和剤となるようなコミカルな面も見せられたら」と意気込む阿部。今後の物語に深くかかわってくる信西にも注目だ。(取材・文:壬生智裕)
NHK大河ドラマ「平清盛」はNHK総合にて放送中(毎週日曜午後8時)