ガッキー、家族と距離を感じていた過去を赤裸々告白「今でも引きずっている部分がある」
28日、家族愛をテーマにした映画『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』の公開初日舞台あいさつがTOHOシネマズ日劇で行われ、ヒロインを演じた新垣結衣が、家族と距離感を感じていたという過去を明かした。この日は阿部寛、溝端淳平、田中麗奈、松坂桃李、 三浦貴大、中井貴一、土井裕泰監督も登壇した。
本作は人気作家・東野圭吾のミステリー小説「加賀恭一郎シリーズ」の「新参者」を基に、阿部寛主演で放送されたテレビドラマの劇場版。ミステリー初出演となった新垣は「このシリーズは事件が解決されていくごとに心が温かくなる作品。初めて挑戦するミステリーがこの作品になってうれしいです」と出演の感想を笑顔でコメント。「プライベートでもミステリーを観ることはなかったのですが、興味が出てきました」と女優として新領域に踏み込んだ手応えを感じたようだった。
また家族愛を描いた本作にちなみ、「わたしも思春期の頃、家族と距離ができたことがありました。今でも引きずっている部分があります」と意外な過去を告白。「家族だけでなく大切な人でもいい。もし距離ができてしまっている方は、この映画が距離を埋めるきっかけになって、皆さんが毎日を笑顔で過ごしてもらえれば」と明るく観客に訴えかけた。
一方の阿部も「この年になると、親父と話す機会が多いんです。今日も(父が会場に)来ているなぁ」と目を細め観客席を見渡す。「親父は80歳を過ぎている。話していると戦争のときのことなどたくさん聞かせてもらえる。もっと早く話しておけばよかったと思う」としみじみ家族愛をかみしめていた。
映画『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』は、腹部を刺された状態で8分間も歩き続けた男が、東京・日本橋の麒麟(きりん)の像の下で息絶える。容疑者の男は逃亡中に事故に遭い、意識不明の重体に。日本橋署の加賀恭一郎(阿部寛)は事件を捜査するにつれ、関係者の知られざる一面に近づいていく。(肥沼和之)
映画『麒麟の翼 ~劇場版・新参者~』は全国公開中