巨匠リドリー・スコットと現代アメリカ文学の第一人者コーマック・マッカーシーの夢のタッグが実現か
巨匠リドリー・スコットが現在製作中の映画『プロメテウス(原題) / Prometheus』の次のプロジェクトとして、映画『ノーカントリー』『ザ・ロード』の原作者として知られる現代アメリカ文学を代表するピューリッツァー賞作家コーマック・マッカーシーの脚本作品『ザ・カウンセラー(原題) / The Counselor』を検討中というニュースが入ってきた。
コーマック・マッカーシー原作映画『ノーカントリー』写真ギャラリー
Collider.comによると、ストーリーは地位も名声もある弁護士が、ドラッグビジネスでも成功すると信じ込み、どんどん泥沼へとはまり込んでいくというもので、彼はそこから這い上がろうとするがますます状況は悪い方向へ向かっていくというもの。
映画『ノーカントリー』はコーマック・マッカーシーの戦慄の犯罪小説「血と暴力の国」を原作に、映画『ファーゴ』のコーエン兄弟が映画化したバイオレンス・ドラマで、2007年の公開当初その暴力表現のすさまじさが話題になりはしたがアカデミー賞作品賞を受賞したもの。また『ザ・ロード』は、ピューリッツァー賞を受賞した同名の小説を映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのヴィゴ・モーテンセンを主演に迎え、世界の終末を描いたヒューマン・ロード・ムービー。どちらも現実の重さとヒューマニティーがテーマの重厚な作品だ。(後藤ゆかり)