黒木瞳、心の傷を告白 泥棒扱いされた子どものころの出来事…
冤罪(えんざい)をテーマにしたWOWOW連続ドラマW「推定有罪」の制作発表会見が帝国ホテルで行われ、仲村トオル、黒木瞳、ミムラ、本仮屋ユイカ、寺島進、陣内孝則、國村隼が出席。それぞれが過去に経験した「冤罪」エピソードを披露した。
本作は、ある冤罪事件を軸に、当事者だけでなく、遺族、警察、裁判所、弁護士、報道関係者など、さまざまな立場の人々の姿を描く社会派ドラマ。12年前に起こった幼児殺害事件の犯人として服役していた男・篠塚(國村隼)が、実は冤罪だったと判明。当時、篠塚を犯人に仕立てて世論をあおってしまったジャーナリスト・加山(仲村)をはじめ、それぞれの人間が「冤罪」という事実に向き合っていく。
仲村は「世の中には取り返しのつかないことがある。でも撮影を終えた今思うのは、それ(自分が犯した過ち)を取り返そうとする行為は、未来へ生きていく力になるということです」と言葉に力を込めた。さらに作品にちなんで、過去に自分は悪くないのに悪者にされてしまった「冤罪」経験はあるかと問われると「自分はきれい好きで家が散らかっているとすぐ片付ける。すると家族から物がなくなったとき犯人にされてしまう(笑)」とほほ笑ましいエピソードを明かした。
また、篠塚の弁護人・石原を演じた黒木は、自身の冤罪エピソードについて「子どものころ、ある教室で泥棒と間違われて引きずり出されたことがあって悲しかった。後で犯人がわかったけど、ずっと自分の中で(傷が)残りました」と明かし、ベテラン女優からの意外な告白に周囲が驚く場面もあった。
そのほか、篠塚の娘・美保役の本仮屋も過去の冤罪経験について「改札を通るとき、自分のスイカの料金はちゃんと入っているのに、前の人のせいで足止めになって、わたしのせいになったときですね(笑)」と愛らしく語っていた。(古河優)
連続ドラマW「推定有罪」は3月25日より毎週日曜日22時スタート(全5話、第1話は無料)