アルフレッド・ヒッチコックの名作『断崖』リメイクが始動 AMCネットワーク「ザ・キリング」のプロデューサーが脚本を執筆。
アルフレッド・ヒッチコックの1941年の名作ロマンチックスリラー『断崖』のリメイク企画が始動した。
これはパラマウント映画製作で行われるもので、監督及び脚本家にはテレビドラマ「THE KILLING ~闇に眠る美少女」「コールド・ケース」のプロデューサー、ヴィーナ・サドが起用されることとなった。
ストーリーは、社交界の人気者と恋に落ち、結婚した妻が、夫がまったくの無一文で従弟の財産の使い込みをしているのを知る。それ以来、夫がつく数々のうそや不可思議なふるまいから、妻が「いつかは自分が殺される」という疑念にとりつかれていくヒッチコック得意のサイコスリラー。妻の視点でストーリーが描かれているため、彼女が恐怖に追い詰められていく様子がとても感情移入しやすい作品に出来上がっている。妻を演じたアルフレッド・ヒッチコック映画の常連ジョーン・フォンテインが本作でアカデミー賞主演女優賞を取ったのも納得の演技だ。
キャスティングはこれからだが、人気テレビドラマ「コールドケース」で過去の再現シーンに定評のあるヴィーナ・サドの手によって、70年ぶりにクラシックな心理スリラーがよみがえるのは楽しみだ。(後藤ゆかり)