アンジェリーナ・ジョリーに脅迫状 初監督作をめぐり車の窓を割られ電話を盗聴されたキャストも
アンジェリーナ・ジョリーが初監督作を務めた映画『イン・ザ・ランド・オブ・ブラッド・アンド・ハニー(原題)/In the Land of Blood and Honey』で、アンジーとキャストに対しオンラインで脅迫状が届いていたことが明らかとなった。これは、アンジーが英ガーディアン紙のインタビューで明らかにしたもので、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボでのプレミア上映後、アンジー自身とセルビア人キャスト数人に脅迫状が届けられたという。
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映画『イン・ザ・ランド・オブ・ブラッド・アンド・ハニー(原題)/In the Land of Blood and Honey』は、1990年代に起きたボスニア内戦を舞台に、敵対するセルビア人男性とボスニア人女性のラブ・ストーリーを描いた物語。アメリカ映画ながら、全編クロアチア語で撮影され、ゴールデン・グローブ賞では外国語映画賞にノミネートされた。
インタビューでアンジーは、「わたしに送られてきたものがあります。それから、オンラインに投稿されたものもあるわ」と脅迫めいた投稿があったことをコメント。「キャストのみんなは、こういう脅迫についてわたしに不満を漏らしたことは一度もないけれど、こういうことが起きているとは聞いていたわ。車の窓を割られた人もいたし、別のキャストは電話を盗聴されて、自分がやったというメールが送られた人もいる。そういうことをする人がいるというのは、とても恐ろしいことね」と語った。
アンジーは、セルビアの首都ベオグラードでのプレミアには出席しなかったが、脅迫が直接の理由ではない、と否定。「物理的な脅迫は、それほど心配はしていないの。これまでも、いろいろな国々でいろいろな脅迫めいたことが起きたわ。アフガニスタンのような国に、遠慮なくものを言うアメリカ人女性が行くんだもの」と語り、「それよりも、こういう映画を上映される場合に、政治的に利用されたくないという思いがあります。映画を観ていないのにどういうものか決め付け、攻撃や暴力をあおろうとするのは困るわ」と語っている。(竹内エミコ)