永瀬正敏主演で昭和の作家・稲垣足穂作品初の映画化!『弥勒』制作決定!!
2002年に放送されたテレビドラマ「私立探偵 濱マイク」の原作を手掛けた林海象がメガホンを取り、主演を務めた永瀬正敏と再びタッグを組み、大正から昭和にかけて活躍した作家・稲垣足穂の小説「弥勒」を映画化することがわかった。
「弥勒」は、極貧の中、原稿用紙に向かった稲垣の自伝的小説。どん底生活の中から、1986年、映画『夢みるように眠りたい』で監督デビューを果たした林監督が、2002年から温めてきた企画。
キャストは、主人公の江美留を永瀬が演じるほか、実在の画家・津田季穂がモデルだと言われる放浪画家T役に佐野史郎を抜てき。そのほか、京都造形芸術大学映画学科俳優コースに通う若手俳優たちが出演する。少年の役を全て女性が演じるという挑戦もし、叙情的で哲学的な稲垣の作風に迫るという。
本作の撮影は、2月22日にクランクインし、3月12日までの20日間で、京都造形芸術大学映画学科高原スタジオ、松竹オープンセット、京都市内などにて行われる予定。京都造形芸術大学の学科長から生徒までが一丸となって昭和の小説に挑む本作が、果たしてどんな作品に仕上がるのか、注目したい。(編集部・島村幸恵)
映画『弥勒』は2013年夏公開予定