内部被曝の実情つづるドキュメンタリー『核の傷:肥田舜太郎医師と内部被曝』で染谷将太がナレーション
内部被曝の実情を訴えるドキュメンタリー映画『核の傷:肥田舜太郎医師と内部被曝』が4月に公開され、日本版ナレーションを映画『ヒミズ』で大ブレイクした俳優の染谷将太が務めていることがわかった。
フランス人監督マーク・プティジャンが、95歳の日本人医師・肥田舜太郎を通して被曝について隠された事実を明らかにしていく本作。肥田医師は、自身の広島での被爆体験と、治療にあたった経験を元に日本全国で講演を行っている医師で、福島原発事故後も精力的に活動を行っている。
映画ではそんな肥田医師の姿や、原爆投下から67年経った今も被爆者の実態を隠し、変化のない対応を続ける日本政府へも目が向けられ、実情を訴える。「何百という原子力発電所が稼動し、放射能を含んだゴミが、毎日、生まれています」などの切々としたナレーションも含まれるが、日本版では昨年『ヒミズ』で日本人初となるベネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した染谷将太がナレーションを担当する。
また、『311以降を生きる:肥田舜太郎医師講演より』の同時上映も決まっており、被爆者治療と核廃絶運動に尽力している肥田医師のメッセージをより強く感じることができるはずだ。(編集部・小松芙未)
映画『核の傷:肥田舜太郎医師と内部被曝』は4月7日より渋谷アップリンクほか全国順次公開