映画『ダーティハリー』や『レニー・ブルース』の名撮影監督ブルース・サーティースが死去
映画『ダーティハリー』や『アルカトラズからの脱出』などをクリント・イーストウッドとともに手掛けてきたアメリカ映画界の名撮影監督ブルース・サーティースさんが、23日に亡くなったことがHollywood.comによって明らかになった。
ブルース・サーティースさんは、映画『キング・ソロモン』や『ベン・ハー』などで名をはせた撮影監督ロバート・サーティースの息子として生まれ、ドン・シーゲル監督がメガホンを取った作品『マンハッタン無宿』で映画界に入り、さらに映画『白い肌の異常な夜』で初めて撮影監督になった。その後、クリント・イーストウッドが主演する作品『ダーティハリー』や『恐怖のメロディ』で頭角を現し、映画『レニー・ブルース』や『ビッグ・ウェンズデー』などで高い評価を受けるようになった。ちなみに、彼はクリント・イーストウッドとは14回タッグを組んでいる。
彼の撮影は暗闇で使われる照明が特徴で、アメリカでは「プリンス・オブ・ダークネス]との異名がつけられていたほどで、彼の撮影シーンで有名なショットは、『ダーティハリー』で撮影されたフットボールのスタジアムシーンで、ヘリコプターからの長回しの空撮が当時話題を呼んだ。
ブルース・サーティースさんは74歳で亡くなっている。ご冥福をお祈りします。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)