マシュー・マコノヒー主演、ウィリアム・フリードキン監督のブラックコメディが、最も厳しいレーティング「NC-17」指定に
劇作家トレイシー・レッツによる戯曲の映画化で、映画『エクソシスト』のウィリアム・フリードキンが監督、マシュー・マコノヒー主演の映画『キラー・ジョー(原題) / Killer Joe』に、レーティングの中でも最も厳しい、17歳以下は鑑賞不可の「NC-17」がつけられた。
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本作は、麻薬ディーラーのクリスが、売り物の麻薬を母親に盗まれ、保険金目当てに殺し屋のジョーに母親殺しを依頼するというブラックコメディー。昨年のヴェネチア国際映画祭のコンペ部門で上映され、「テネシー・ウィリアムズとクエンティン・タランティーノを融合させた作品」と評された。
ウェブサイトdeadline.comによれば、アメリカの配給会社LDエンターテイメントは、際どく暴力的なシーンはあるが、「R指定」が妥当だと考えており、レーティングを再考してもらうべく交渉するとのことだ。
最近では、セックス依存症がテーマの映画『SHAME -シェイム-』が、「NC-17」に指定されている。
『キラー・ジョー(原題)』には、ほかに映画『スピード・レーサー』のエミール・ハーシュ、映画『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』のジュノー・テンプル、『P.S.アイラヴユー』のジーナ・ガーションなどが出演、アメリカでは、サウス・バイ・サウスウェスト・フィルム・フェスティバルで3月にプレミア上映された後、今夏に劇場公開予定。(鯨岡孝子)