今年のカンヌ国際映画祭のオープニング作品は、ウェス・アンダーソン監督の『ムーンライズ・キングダム』!
映画『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』や『ダージリン急行』などでおなじみのウェス・アンダーソン監督の作品が、第65回カンヌ国際映画祭のオープニングを飾ることがハリウッド・リポーターによって明らかになった。
今回選考されたウェス・アンダーソン監督の新作『ムーンライズ・キングダム(原題) / Moonrise Kingdom』は、1965年の夏のニューイングランド州で、12歳の少年と少女が恋に落ち、二人一緒に森に消えてしまったために、家族が大捜索を始めるというドラマ作品。キャスティングは、主演の少年ジャレッド・ギルマンと少女カラ・ヘイワードのほかに、ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントンらが出演している。そして、去年のウディ・アレンの映画『ミッドナイト・イン・パリ』に引き続き、2年連続でアメリカ作品が選考されることになった。
今回の選考について同映画祭のアーティスティック・ディレクターのティエリー・フレモーは「ウェス・アンダーソン監督は、アメリカ映画界を向上させる力を持った監督の一人で、彼の個性的な演出がこの新作『ムーンライズ・キングダム(原題)』で証明され、彼の創造的な自由がさらに進展していくと思っています」とコメントしている。今年の同映画祭は5月16日~27日まで開催予定となっている。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)