「カーネーション」オハラ三姉妹とコシノ三姉妹が東京コレクションに登場！「おかあちゃんも天国で喜んでいる」

　19日、恵比寿ガーデンホールで開催された「東京コレクション」で、コシノ三姉妹の母・小篠綾子さんをモデルにしたNHK連続テレビ小説「カーネーション」でヒロイン糸子の晩年を演じる夏木マリ、三姉妹役の新山千春、川崎亜沙美、安田美沙子がランウェイに登場、コシノヒロコと、応援に駆けつけたコシノジュンコ、コシノミチコらコシノ三姉妹と並んで客席に手を振り、夢の共演を実現させた。

　ファッションショーをするときは、必ず旅をするというコシノヒロコ。今回の「東京コレクション」では、シチリアを旅して得たというエッセンスを元に、日本の花札や中世ヨーロッパをモチーフにした衣装を数多く披露。客席には南野陽子や辰巳琢郎といった著名人が顔を見せる豪華なショーに。最後に「カーネーション」で糸子役を務める夏木、三姉妹役の新山、川崎、安田が登場すると、クライマックスを迎えたショーは、ひと際高い歓声に包まれた。

　「カーネーション」はすでにクランクアップを迎え、3月末に最終回を迎えるが、ショーの後、夏木は「今夜、最後のシーンを撮り終えた気分です」と感慨深げにコメント。さらに新山が「コシノさんが歩いて来た道とランウエィがリンクしました。幸せな気分です」と語ると、安田も「特別な日になりました」と感激を隠しきれない様子だった。

　また、ドラマの舞台となった岸和田出身という川崎は、河内弁のイントネーションそのままに「コシノさんのデザインした服は岸和田魂がこもっています」と一言。これに隣のコシノヒロコは「ファッションショーをやるたびに、これが岸和田魂なんだ、これはだんじりなんだと思っています」と返し、「おかあちゃんも天国で喜んでいると思います。今日のわたしたちをみて、けんかせんよう、7人よう歩いたなって」と母親を忍びつつ、ドラマの完成とショーの成功を喜んでいるようだった。（取材・文　名鹿祥史）

連続テレビ小説「カーネーション」はNHK総合ほかで放送中