SPEC、「映画化とかぜってーしねーからな」はフリです!プロデューサーが明かす結末!?
最終回で戸田恵梨香演じる当麻紗綾(とうま さや)が「映画化とかぜってーしねーからな」と言い放ったテレビドラマ「SPEC(スペック) ~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿」。戸田のセリフとは相反して、『劇場版 SPEC~天~』が4月7日に公開されるが、そのセリフの真意について、植田博樹プロデューサーが明かした。
正式に映画化が決定したのは、テレビドラマの放送終了後。しかし、植田プロデューサーは「『映画化とかぜってーしねーからな』というのはフリで、自分の中では、もうやろうと思って勝手に準備をしていました」。どうやら実際に言い放たれたセリフとはまったく逆の植田プロデューサーの思いが、戸田のセリフとなって表れていたらしい。
これまで“深夜向き”と考えられていた“超能力者”という題材で、金曜22時枠に挑んだ「SPEC(スペック) ~警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿」。植田プロデューサーは、「僕にも迷いがあったので、“SF”“超能力者”というのは編成には言わずに、『ケイゾク2』ですと企画の枠をもらってスタートさせたんです。だから、はっきり言って、ほとんどの人をだましてスタートさせているんですよね」と意外な企画の発端を明かす。
1999年に放送されたテレビドラマ「ケイゾク」で中谷美紀と渡部篤郎が演じた刑事の名コンビもさることながら、「SPEC」シリーズでも、戸田と加瀬亮演じる刑事の名コンビぶりは、物語の見どころの一つでもある。二人は、第1希望のキャスティングだったと明かす植田プロデューサーは「ほかに名前を挙げていた人たちが、なぜラインナップに挙がっていたのか今となってはわからない」とテレビドラマの謎を全て解決するスペシャルドラマ版を経て映画化される同シリーズに手ごたえを感じている。
テレビドラマを「起」として、スペシャルドラマが「承」、映画が「転」とすると、最後は「結」を残すのみ? 植田プロデューサーは「一応ラストシーンは、だいたい決まっていて、今回の映画にもそのヒントは出てきて、キーマンも出てきます」と明かす一方、「本音を言うと一生作っていきたい」「劣化しないクオリティーで続けていけるのであれば、続けていきたい」とも語る。果たして、テレビドラマで当麻が「映画化とかぜってーしねーからな」と言い放ったときと同様、植田プロデューサーの中には、今後の展開が出来上がっているのだろうか? 最後のカード「結」を残し、「SPEC」シリーズは、『劇場版 SPEC~天~』にも、温かな結末を用意している。(編集部・島村幸恵)
スペシャルドラマ「SPEC~翔~」はTBS系列にて4月1日(日)21時30分から放送予定
『劇場版 SPEC~天~』は4月7日より全国東宝系にて公開