岩井俊二監督、約8年ぶりの長編ドラマ監督作!蒼井優が出演する英語作品『ヴァンパイア』が9月に日本公開!
映画『スワロウテイル』の岩井俊二監督の、約8年ぶりの長編ドラマ監督作となる映画『ヴァンパイア』が9月に日本公開される。これまでほとんどの作品で日本を舞台にしていた岩井監督による初の長編英語作品であり、日本からは留学生役で蒼井優が出演している。
近年は『friends after 3.11【劇場版】』『市川崑物語』といったドキュメンタリー作品を精力的に発表し、プロデューサーとしては『BANDAGE バンデイジ』『ハルフウェイ』といった作品を手掛けてきた岩井監督。長編ドラマ映画監督作としては、2004年発表の『花とアリス』以来、約8年ぶりとなる新作が『ヴァンパイア』だ。
短編では『ニューヨーク、アイラブユー』で英語作品を監督したことのある岩井監督だが、長編では本作が初英語作品。日本・カナダ合作の本作は、昨年インディペンデント映画の祭典とも称されるサンダンス映画祭をはじめ、第61回ベルリン国際映画祭など世界各国の映画祭に正式出品され、話題を呼んだ。
病身の母親と暮らす高校教師サイモンが、あるウェブサイトに集まる少年少女に血を求める……という衝撃的な設定を、次第にピュアな愛に昇華していく手腕は岩井監督ならでは。演出・脚本・音楽・撮影・編集・プロデュースを自身で務めたこともあり、言語や舞台が変わってもその叙情味は失われることなく、まさに監督にしか撮り得ないリリカルなラブストーリーになっている。
主人公のサイモン役のケヴィン・ゼガーズをはじめ、13歳でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた『クジラの島の少女』のケイシャ・キャッスル=ヒューズなどフレッシュなキャストを多く起用しているのも本作の大きな特徴。また、岩井監督の映画『リリイ・シュシュのすべて』で映画デビューを果たした蒼井優も出演している。(編集部・福田麗)
映画『ヴァンパイア』は9月、シネマライズほか全国順次公開