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藤波心、脱原発訴え学校では腫れ物に触るような扱い…それでも「大切な人と原発問題話し合って」

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脱原発を訴えた1年を振り返り、それでも明るく高校生活への希望を語った藤波心
脱原発を訴えた1年を振り返り、それでも明るく高校生活への希望を語った藤波心

 29日、3.11以降の福島の現実を切り取った短編映画『FUKUSHIMA DAY』のトークイベントがオーディトリウム渋谷で行われ、脱原発アイドルとして注目を集める藤波心が登壇し、「大切な人と原発問題を話し合ってほしい」と訴えた。

映画『FUKUSHIMA DAY』場面写真

 藤波は、東日本大震災後の原発事故に際し、ブログで原発の危険性を訴えて話題になったジュニアアイドル。その後も、昨年6月に行われた「6.11脱原発100万人アクション」への参加や、岩井俊二監督映画『friends after 3.11【劇場版】』が上映された第62回ベルリン国際映画祭において、涙ながらに日本の現状を訴える姿が注目を集めた。

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 イベントでは常に明るい表情を見せていた藤波だが、ブログで脱原発を訴えてからの1年を「学校では、難しい奴ってイメージがついて、腫れ物に触るようでした。秋葉でのアイドル活動も『心ちゃんがそういうこと言うとは思っていなかった』とイベントに来てくれなくなった方もいました」と振り返り、直面した周囲との温度差を明かした。

 それでも負けずに反原発を訴え続けてきた藤波は、ひと回り成長できたといい、「この1年にいろんな意見がわたしの中に入ってきましたが、わたしの意見はわたしの意見。他人に何を言われても、それも一意見だと受け入れられるようになりました」と語る。4月からの高校生活についても、「中学校では声を上げてから温度差を感じていたけど、高校は新しい友達も増えて、意見交換とかできたらいいな」とニッコリ。「デモやブログを始めたきっかけは、いろんな人に原発の問題を話し合ってほしいから。ぜひ大切な人と話し合って、輪を広めて欲しいです」と観客に訴えていた。

 本作は東日本大震災後の福島県を舞台に、放射能問題に揺れる人々を描いたヒューマンドラマ。岩井俊二がプロデュースし、作家でありながら監督業も手掛ける桜井亜美が、福島第一原子力発電所事故による放射性物質の拡散など、さまざまな問題がある中、それでも福島で生活していく人々を映し出す。(取材・文:中村好伸)

映画『FUKUSHIMA DAY』はオーディトリウム渋谷で30日まで上映中

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