戸田恵梨香&加瀬亮、命懸けの体当たり演技!?「SPEC」堤幸彦監督のドS演出ぶりを明かす
この春、スペシャルドラマ「翔」の放送と劇場版「天」の公開を控える人気シリーズ「SPEC」。その監督を手掛ける堤幸彦のドSな演出ぶりが主演の戸田恵梨香、加瀬亮の証言から明らかになった。
撮影で一番大変だったことは「納豆うまい棒!」と即答した戸田。彼女が演じる当麻紗綾は大食漢のキャラクターで知られるが、劇場版では「うまい棒 なっとう味」をボリボリとかじり続ける場面がある。「相当な量を食べましたね。ずっと食べていると塩っ辛くて、最後には具合が悪くなってきたんです」。ギブアップしようとしたらしいが、監督はそれを見て、楽しそうに笑っていただけだったとか。
また別の日には朝イチから何度も何度も走らされた。当麻の役づくりのために筋トレをやめていた戸田にとってはこれがまた地味につらいシーン。「『マラソン選手でさえ夕方から練習するのに、朝から走らせるのはどうかと思う』って訴えたんですけどね(苦笑)」。
加瀬も例外ではない。撮影を振り返り、「大変な目にばかり遭って、へとへとでした(笑)」とボヤく。堤組では監督のアイデアで次々と場面が加わっていく。今回、加瀬にとって一番の大きな変更は、たるの中に入るシーン。「その場というか、ある日突然、決まっていたんです」と苦笑交じりに明かした。
日本映画界を代表する俳優たちに命懸けの体当たり演技を求める堤監督、恐るべし。とはいえ、「火事場のバカ力」ではないだろうが、その演出が俳優たちの思わぬ能力を引き出すのも確か。そのため、「自分の違う側面を監督が見せてくれた」(加瀬)、「やれることの制限がなくなり、自由ってあるんだと知りました」(戸田)と恨まれるどころか、感謝されているようだ。(取材・文:高山亜紀)
スペシャルドラマ「SPEC~翔~」はTBS系列にて4月1日21時30分から放送予定
『劇場版 SPEC~天~』は4月7日より全国東宝系にて公開