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かつて脱原発をツイートした鈴木杏、震災後に自分の中で起きた変化、今を生きる大切さ語る

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今を大切に、「この瞬間に伝えておかないといけない」と鈴木杏
今を大切に、「この瞬間に伝えておかないといけない」と鈴木杏

 28日、東日本大震災以降の福島県の現実を描いた映画『FUKUSHIMA DAY』の上映後トークショーに、ゲストとして女優の鈴木杏が登壇し、桜井亜美監督と語る中、震災以降に自分の中に起きた気持ちの変化を語った。

映画『FUKUSHIMA DAY』場面写真

 『FUKUSHIMA DAY』は震災後の福島県を舞台に、放射能問題に揺れる人々を描いたヒューマンドラマ。放射性物質の拡散などさまざまな問題を抱える中で、それでも福島で生活していく人々を映し出す。

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 鈴木と言えば昨年の8月、自身のツイッターで脱原発発言と福島への思いを投稿し話題となった。その後の謝罪発言で、さまざまな意見が飛び交ったものの事態は沈静化。この日は原発関連の映画のトークショーということもあって、その発言にも注目が集まった。

 トークショーでは、震災をきっかけに結婚を決意する「震災婚」に踏み切る人が増えたことに桜井が言及。それを受けた鈴木は「わたしはそこまでいっていないです。長く付き合っていた恋人がいたらそうなったかもしれませんが、あいにく独り身が長いので……」と苦笑。その上で、自分の中に起きた気持ちの変化として「この瞬間に(伝えたいことは)伝えておかないといけない、ということ。(大事な人と)明日また会えるかわからないという気持ちがどこかにある。そんなことあってほしくないけど」と語り、今を生きる大切さを強調した。

 来月で25歳を迎える鈴木。自分の中に起きた変化の、どこまでが年齢的なもので、どこまでが震災の影響なのかはわからないとした上で「ちょっとしたことが変わっていると思う。避けては通れないこと」と発言。多くを語ることはなかったが、震災を機に生まれた変化をかみしめているようだった。(肥沼和之)

映画『FUKUSHIMA DAY』は3月30日までオーディトリウム渋谷にて上映中

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