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高校生のいじめを題材にしたドキュメンタリー映画、R指定からPG-13へ緩和

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映画『ブリー(原題)』のプロデュースを手掛けたハーヴェイ・ワインスタイン
映画『ブリー(原題)』のプロデュースを手掛けたハーヴェイ・ワインスタイン - Jean Baptiste Lacroix / FilmMagic / Getty Images

 ハーヴェイ・ワインスタインがプロデュースを手掛けた、高校のいじめを題材にしたドキュメンタリー映画『ブリー(原題) / Bully』が、暴言を3か所カットしたことで当初受けたR指定からPG-13のレーティングへと緩和された。

 この映画は、アメリカの高校生たちのいじめの現状を映し出したドキュメンタリーだが、映画のなかには子どもたちが鑑賞するのにふさわしくない言葉も使われていたため、2月、審査を行うアメリカ映画協会(MPAA)はこの映画にR指定をつけた。R指定では、17歳以下は鑑賞する際に保護者の同伴が必要となるほか、学校で上映することも不可能となる。ワインスタイン氏は、いじめの問題を見せるのに当の子どもたちが鑑賞できないのでは意味がないとして、MPAAに掛け合うも、結果は覆らなかった。ワインスタイン氏は3月、MPAAのレーティングを無視して制限表示なしで公開に踏み切っていた。

 映画に出演している生徒たちは、インターネットで嘆願を募るなど、レーティングを和らげるよう動いていたが、そんななか、監督のリー・ハーシュは、映画のなかで暴言が使われている部分を3つカットして編集し直した。すると、この編集版がMPAAから新たに、PG-13のレーティングを受けることに。PG-13は、鑑賞制限はないが13歳未満は保護者の注意が必要、というレーティングで、広く子どもたちも見ることができる。

 ハーシュ監督がカットした暴言は、スクールバスの中でいじめられっ子が殴られる別のシーンでも繰り返し使われているが、その部分はカットされずに残されている。ハーシュ監督はこの言葉について「いじめられている子が毎日のように直面するもの」と語っているが、リアリティーを残したままPG-13のレーティングを得たことは、映画にとっても、それを見る子どもたちにとっても大きな意味を持つに違いない。(竹内エミコ)

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