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大泉洋らTEAM NACS、何度も解散の危機はあった…結成16年、彼らの素顔!

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雑誌「SWITCH」5月号表紙
雑誌「SWITCH」5月号表紙

 現在、約3年ぶりとなる本公演を行っている、大泉洋が所属する演劇ユニットTEAM NACSの特集が4月20日発売の雑誌「SWITCH」5月号で組まれ、その中ではメンバーが「ぶっちゃけ何度も解散の危機はありました」と語るなど、飾らない素の姿を見せている。写真はほぼモノクロ、かつメンバーが険しい顔をしているものばかりを集めるなど、本番直前の緊迫感がよく伝わってくる特集だ。

雑誌「SWITCH」5月号フォトギャラリー

 TEAM NACSの最新作「WARRIOR~唄い続ける侍ロマン」は3月末に札幌で開幕。6月10日まで全国18個所で行われる公演のチケットは7万枚が用意されていたにもかかわらず即日完売し、現在の日本で最もチケットを取るのが難しい劇団の一つとして数えられている。だが、大泉洋がTEAM NACSとしての活動について「本当に、本当に大変だから、やっぱり気が重いのは事実」と語るように、いつもいいことばかりが続いているわけではない。

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 その理由の一つが、芝居の作り方。本作では初めて外部から脚本家を招き、リーダーの森崎博之が原案・演出を務めているが、本番まで一か月を切っても演出は定まらず、脚本も何度も練り直された。そのたびに覚えた殺陣のシーンがなくなるなど、メンバーにかかる負担は大きい。またメンバー各人も一人の出演者という枠を超えて意見をぶつけ合うため、戸次重幸は「役者に専念できないんですよ」と漏らす。

 そうした製作状況の遅れのしわ寄せは、最終的にはスタッフに及ぶ。そのことに触れるとき、メンバーが口をそろえて謝罪するのが、実にNACSらしいところでもある。その一体感は、突き詰めれば大泉の「NACSという集団が、個人とほぼイコール」「NACSがつまらないと言われることは、大泉洋がつまらないと言われることと同じだという気持ちがあるわけですよ」という言葉に集約されるのかもしれない。

 「こうして大学時代からずっと同じ仲間の奴らと今でも頻繁に会って、たまには一緒にメシ食ったりもして。それって幸せなことだと思うんですよね。といっても僕ら絶対自分たちのことを親友とは呼ばないけど」(大泉)という発言からうかがえる少々気恥ずかしいほどのシリアスさは、見方を変えれば彼らの素の姿でもある。そうした態度が貫かれているからこそ、「この五人はやっぱりNACSでやっている時が一番いいよねって言ってもらいたい」という安田顕の言葉が、飾らない本音としての説得力を感じさせる。(編集部・福田麗)

雑誌「SWITCH」5月号は4月20日発売 税込み価格:819円

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