今年オリンピックが開催されるイギリス各地で、『炎のランナー』がリバイバル上映へ
1919年のイギリスを舞台に、1924年のパリオリンピックでの勝利を目指す二人のランナーを描いた、イギリス映画の代表作『炎のランナー』のデジタルリマスター版が、今年のオリンピック開催を記念し、7月にイギリスのロンドンやエディンバラなどでリバイバル上映されることが明らかになった。
ウェブサイトdigitalspyによれば、映画のプロデューサー、デヴィッド・パットナムは、「映画の底に流れているのは、オリンピックでの栄光を追い求める思いだ。これこそが、今夏イギリス中に広がるスピリッツそのものだと思う」と述べている。
イギリス人として国に名誉をもたらすことを目指すユダヤ系のランナー、ハロルド・エイブラハムズと、宣教師として神のために走るエリック・リデル、二人が勝利を目指す姿は、人種や立場を超え、フェアな勝負での勝利を目指すスポーツマンスピリッツを垣間見せてくれた。約30年前、1981年に製作された本作が伝える情熱とメッセージは、イギリスのみならず、世界の士気をあげてくれるに違いない。(鯨岡孝子)