人気マンガ「ブラックジャックによろしく」の出版契約が解除…絶版に 作者が明かす
映画『海猿 ウミザル』シリーズの原作者としても知られる漫画家の佐藤秀峰が、代表作「ブラックジャックによろしく」の出版契約を解除したと自身のツイッター、ならびにブログで明かした。これにより同作は絶版となるものの、小学館から刊行されている「新ブラックジャックによろしく」については「別タイトルですので、今回の件とは関係ありません」と説明している。
「ブラックジャックによろしく」は、研修医を主人公に、さまざまな医療現場の実態を描いた作品。2003年には妻夫木聡主演でテレビドラマ化され、翌2004年にはスペシャルドラマも制作された。
佐藤は26日にツイッターで講談社との間で結ばれていた同作の出版契約を解除した旨を報告。27日朝にはそれらをまとめる形で、契約解除の理由をつづったブログ記事を掲載し、同時に、前日のツイートを削除した。
ブログで佐藤は、今年9月15日より同作の二次使用を完全自由化する計画があるといい、「その準備の一環として独占的な出版契約を解除する必要があり、契約期間満了を待たず今回の契約解除に至りました」と経緯を説明。併せて、すでに作品の英訳などが進んでいることを明かした。
単行本は絶版になるものの、同作はオンラインコミック配信サイト「漫画 on Web」にて無料配信中。佐藤によると、同作には海外から映像化のオファーが来ているといい、今後の展開が楽しみだ。(編集部・福田麗)