アシュトン・カッチャー出演のコマーシャル、人種差別の批判を受けてネットから引き上げ
アシュトン・カッチャーが出演したスナック菓子のコマーシャルが、人種差別的表現だと視聴者から苦情を受け、YouTubeやFacebookの公式ページから削除された。
アシュトン・カッチャー主演映画『バタフライ・エフェクト』写真ギャラリー
アシュトンが出演したのはスナック菓子「ポップチップス」のコマーシャルだが、アシュトンはインド映画の聖地、ボリウッドのプロデューサー「ラージ」役として出演、恋人を探しているという設定だ。アシュトンは顔を茶褐色にメークし、インド訛りの英語で話しているが、商品のチップスについては一言も触れていない。このコマーシャルを見たインド系アメリカ人たちからは、苦情が殺到。ツイッターやブログでは「2012年という現代に、白人の顔を茶色くぬって奇妙なアクセントで話すことでポテトチップスを売ろうとするのは、やり方が間違っているとしかいえない」など、批判が挙がった。
ポップチップスのコマーシャルはこのほか、アシュトンがバイクのライダーに扮したものやヒッピー姿のものなど全4種類ある。菓子の製造会社はこのコマーシャルについて、米ABCに対し「ちょっとした笑いを狙っただけで、誰かを茶化したり中傷するつもりはありませんでした。ポップチップスには形や味、色も様々なものがあり、我々は人種や民族にかかわらず、すべてのスナック愛好者たちに感謝しています。どうか、我々が意図している精神で楽しんでいただきたいと思っています」と釈明している。菓子会社のCEOも会社のブログで「誰かを傷つけてしまったとしたらすべてわたしの責任であり、謝罪いたします」と謝罪文を掲載している。アシュトン自身はこの件についてツイッターへの投稿やコメントなどは出していない。(竹内エミコ)